青志社は、『日本の原発危険地帯』(鎌田慧 著)を発売した。価格は1,050円。

ルポライターでノンフィクション作家の鎌田慧氏による、日本の原発地帯をめぐるルポ。全国の原子力発電所を受け入れた町々を自らの足で歩いて取材し、町が原発を受け入れた理由やそこで何が起こったのかなど、原発地域の現実を市井の目線から生々しく綴っている。福島で起こった悲劇がどの原発でも十分に起こりうる日本の現状に警鐘を鳴らし、脱原発を訴える。

鎌田氏は、本書の出版にあたり、「これから、被災地の不幸はますます増殖する。その不幸を具現しないためには、原発の支配から脱却するしかない。簡単なことだ。「脱原発」を宣言し、原発から撤退をはかり、代替エネルギーの開発を毅然と進めればいいだけのことだ。それは日本の民主化の道でもある」(青志社HPより)とコメントを寄せている。

●目次●

  • まえがき 脱原発にむかう時
  • 日本の原子力発電所、核燃料施設の地図

  1. 原発先進地の当惑 福井
  2. 金権力発電所の周辺 伊方
  3. 原発銀座の沈黙 福島
  4. 抵抗闘争の戦跡 柏崎
  5. 政治力発電所の地盤 島根
  6. 原子力半島の抵抗 下北
  7. 1988年、下北半島の表情
  8. 核の生ごみ捨て場はどこに? 人形峠、東濃鉱山、幌延
  9. 住民投票の勝利、1996年8月
  • 単行本あとがき/ 文庫版のためのあとがき/ 解説 西尾漠
  • 改題刊行のためのあとがき ダモクレスの剣―原発事故の最中で
  • 関連年表


出版社・著者のみなさま、新刊書籍情報を掲載しませんか?

マイコミジャーナル・ブックチャンネルでは、主に実用書などの新刊をご案内する「新刊・話題」コーナーを設けています。出版社や著者の皆様、本コーナーに新刊書籍の情報を掲載してみませんか? ご希望の際は、「新刊情報掲載希望」と明記のうえ、500文字以内の掲載用紹介文と表紙画像を添えて、受付窓口【mj-book@mycom.co.jp】までメールをお送りください。