Microsoftは2010年4月に「Visual Studio 2010」をリリースし、今年1月に「ASP.NET MVC 3」、「WebMatrix」や「IIS 7.5 Express」、「NuGet」を投入した。昨年の「MIX10」からこれまでの期間に、同社はHTML5およびWeb標準のサポート、クラウド相互運用性、オープンソースプロジェクト支援などの取り組みを大きく前進させた。Web開発を新たな次元へと押し上げた1年だったと言える。そして先日開催された「MIX11」では、ASP.NET MVC 3 Tools Updateをリリースし、Windows AzureのAppFabric Access Controlサービスのアップデート、Traffice ManagerのCTP、IIS向けContent Delivery Networkのプレビューなどを発表した。本稿では、MIX11のScott Guthrie氏のキーノートにおいて、これらWebプラットフォームのアップデートを整理したデモの様子を紹介する。
.NET Developer Platform担当コーポレートバイスプレジデントのScott Guthrie氏 |
「Webプラットフォームでのプログラミングの面白さは昨年以上、もちろん今までで最もわくわくしている」と語るScott Hanselman氏 |
一番手はMicrosoftのプリンシパルプログラムマネージャー Scott Hanselman氏が、ASP.NET MVC 3 Tools UpdateとWebMetrixを駆使して、同氏がRob Conery氏と運営しているポッドキャスト用サイト「This Developer's Life」のバックエンドとフロントエンドを構築して見せた。
ASP.NET MVC 3 Tools Updateは、HTML5プラグインテンプレート、jQuery 1.5、Modernizr(HTML5技術とのブラウザ互換を支援)、コードファースト機能を含むEntity Framework 4.1、新しいスキャフォルディング・ツールなどをサポート。NuGetパッケージがプリインストールされている。まずは以下のように、ASP.NET MVC 3 Tools Update、C#、Razor、SQL Server Compact Editionを用いて、シンプルな管理者インタフェースを作成した。所用時間は8分程度。