オリエンタルランドは20日、東日本大震災の影響により3月12日から休園していた「東京ディズニーシー」(千葉・浦安)の運営を、28日より再開すると発表した。アトラクションの新ナイトタイム・スペクタキュラー「ファンタズミック!」や、新キャラクターグリーティング施設「ミッキー&フレンズ・グリーティングトレイル」などは同日から開始。ただし、同施設10周年イベント「Be Magical!」は開始日を延期する。

「東京ディズニーシー メディテレイーニアンハーバー」イメージ(c)Disney

東京ディズニーシーは5月14日までの期間、入園料1人につき300円を義援金として日本赤十字に寄付。また、1個300円のチャリティーリストバンドを販売し、売上全額を日本赤十字に寄付するという。

「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」イメージ

同社は併せて、「東京ディズニーランド」(千葉・浦安)の夜間運営を23日より開始すると発表。それに伴い、夜間パレード「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」の公演も再開されるが、同パレードはリニューアルのため、当初の予定通り5月9日~7月7日の期間は休演となる。休演期間中は、雨天時の夜限定で行っているパレード「ナイトフォー・グロウ」を公演する。

なお、東京ディズニーランドのパレードで使用するフロート(山車)は、電力需要の低い深夜帯に充電するバッテリーを使用し、東京ディズニーシーのバージ(水上ショーで使用する船)の電飾や走行には発電機を使用するとのこと。また、従来よりピーク時に約3,000キロワット以上を発電する太陽光や天然ガスを活用した自家発電設備を導入しており、今後は約30億円を投資して、太陽光パネルの増設や最大約1万5,000キロワットを発電する新たな自家発電設備を8月頃に導入し、電力供給体制の安定に協力していくとしている。

太陽光による自家発電設備

停止した噴水 : パーク内およびバックヤードにおける照明の使用抑制、噴水や滝の停止といった節電対策を実施している