俳優の中村獅童と女優の長谷川京子らが19日、都内で行われた舞台『淋しいのはお前だけじゃない』の制作発表に出席した。
舞台『淋しいのはお前だけじゃない』の制作発表に出席した中村獅童と長谷川京子 拡大画像を見る |
『淋しいのはお前だけじゃない』は、1982年にTBSで放送された同名ドラマの舞台化作品。借金取りでありながら、多額の借金を抱えてしまった沼田(中村)が、妻・よし江(長谷川)に献身的に支えられながら、借金返済のために取り立て相手の良子(草刈民代)とその息子・市太郎(平岡祐太)とともに大衆演劇の一座を結成するという人情ストーリー。市川森一によるオリジナル脚本は第1回向田邦子賞を受賞している。
主演の中村は「地震が起きてから、自分に何ができるのか考えましたが、やはり僕にできるのは舞台の上で精一杯演技をさせていただくこと。それだけです」とあいさつし、「子どものころからの大ファンの作品です。お客様のハートに届くような熱い熱い芝居をやっていきたい」と意気込みを語った。長谷川は「温かくて、人情があって、心がぽっとするお話。自分らしく演じていきたいです」と気合十分だった。
同舞台では、大衆演劇界から劇団九州男の座長・大川良太郎も出演。一座の看板役者で女形を演じる平岡は「女形はハードルが高いです」と謙遜すると、中村からは「この男は、そんなこと言っててもすでに稽古を始めてますから」と一言。平岡は「プレッシャーかかるなぁ……」とこぼしつつ、「大川さんに厳しく指導していただきながら、流し目に挑戦してみたいです!」を意欲を見せていた。
舞台『淋しいのはお前だけじゃない』は、6月17日~26日の期間で東京・赤坂ACTシアターにて公演。7月1日~3日は愛知・御園座、7月6日、7日は兵庫県立芸術文化センターでも公演される。