米Intelは4月19日 (現地時間)、2011年度の第1四半期 (2011年1月-3月)決算を発表した。堅調なエンタープライズ需要とSandy Bridge製品の好調な出足が追い風となり、売上高とEPS(1株あたり利益)が過去最高を記録した。

第1四半期の売上高は129億ドルで前年同期比25%増。純利益は32億ドルで同29%増、EPSは0.56ドル。営業利益は42億ドルで同21%増だった。1-3月期に同社はMcAfeeと、Infineonのワイアレスソリューションズ部門の買収を完了しており、非GAAPベースだと純利益は33億ドル(前年同期比34%増)、EPSが0.59ドルになる。

米国および西ヨーロッパ地域においてコンシューマ市場の需要が軟調だったものの、エンタープライズおよび新興市場分野の需要が引き続き力強く、全地域でふた桁の増収を達成した。特にデータセンター向け製品の販売が予想を大きく上回る伸びだったという。

Intelアーキテクチャグループの売上高は122億ドルで、前年同期比23%増、前期比11%増。ソフトウエア&サービスグループの売上高は2億4000万ドルで、前年同期比314%増、前期比220%増。これには2月28日(同)に買収を完了したMcAfeeの売上1億6000万ドルが含まれる。

Intelアーキテクチャグループの売上高の内訳は以下の通り。

グループ Q1 2011売上高 前期比 前年同期比
PCクライアントグループ 86億ドル 12%増 17%増
データセンターグループ 25億ドル 2%減 32%増
他のIntelアーキテクチャグループ 11億ドル 41%増 70%増

Sandy Bridge製品の投入で製品ラインナップの幅が広がり、マイクロプロセッサのASP (平均販売価格)が前期から上昇した。Atomプロセッサとチップセットの売上高は3億7000万ドルで前年同期比4%増だった。

2011年度の第2四半期(2011年4月-6月)については、売上高128億ドル(±5億ドル)、グロスマージン61%(±2%)と予測している。