29日公開の映画『八日目の蝉』の完成披露舞台挨拶が18日、東京・有楽町の丸の内ピカデリー2で行われ、井上真央、永作博美、森口瑶子、中島美嘉、成島出監督が出席した。
左から中島美嘉、森口瑤子、井上真央、永作博美 拡大画像を見る |
直木賞作家の角田光代が手掛けた初の長編サスペンスである同名小説(中公文庫刊)を、成島出監督が映画化。主演の井上真央、永作博美ら豪華なキャスト陣を配し、心揺さぶるヒューマン・サスペンスに仕上げている。不倫相手の赤ん坊を誘拐した野々宮希和子(永作博美)と、その希和子から4年間愛情を注がれて育った秋山恵理菜=薫(井上真央※幼少期は渡邊このみ)の姿を衝撃的に描く。
井上は「悩みに悩んだ役でもあったので、私自身凄く思い入れが強い作品です。純粋にこの作品に惹かれ、自分自身チャレンジしたいと思いました。こんなに悩んで壁にぶつかるとは思いもしませんでしたが、自分自身のためにも(出演して)よかったと思います」と素直な心境を吐露。その井上扮する秋山恵理菜=薫を誘拐して育てた野々宮希和子を演じた永作も「難役をいただいたと思い、非常に緊張して撮影に挑みました」と振り返り、「森口さんが歌われるシーンは心にくるシーン。色々と考えさせられる部分がありましたね」としみじみ語っていた。
また、同作の主題歌『Dear』を歌う中島美嘉が、活動休止後初めて観客の前で熱唱。感想を求められた井上は「色々思い出しちゃって……」と涙を見せ、「作品とリンクしていて色んな感情を歌っていただき、凄く嬉しいです。こうして近くで聴くことができて、凄く感動しました」と感動しきりだった。
映画『八日目の蝉』は、4月29日より全国公開。