シティバンク銀行はこのほど、東京モノレール浜松町駅に最先端技術を導入した新型出張所を開設した。海外旅行者にとってうれしいサービス満載の同出張所をレポートする。
東京モノレール浜松町駅3階のコンコースに設置された同出張所は、交通機関の乗換えをする顧客向けの出張所として位置づけられ、シティバンク銀行では国内初。約40平方メートルというコンパクトな床面積ながら、最先端技術が搭載されたサービスが集約。東京国際空港(羽田空港)を利用する出張・旅行者にとって便利なサービスが満載となっている。
たとえば、世界170以上の国・地域に設置された約100万台のCD/ATMから、現地通貨で預金を引き出せるキャッシュカードが最短20分で即日発行される。住所や名前など必要事項をタッチパネルで入力し、常駐する銀行員に免許証やパスポート、保険証など身分証明書を2つ見せれば完了する。
具体的には、タッチパネルの「シティサービスブラウザ」で「目的から探す」→「海外で便利に使う」→「総合サービス」とタッチし、画面右側にある「口座開設」をタッチすれば、利用者番号が表示。その番号を「シティ 360ステーション」のワークベンチで入力し、あとは画面の指示に従って入力していく。身分証明書の確認やキャッシュカードの発行は自動ではなく銀行員が行う。もちろん、イチから銀行員に相談しても丁寧に対応してくれる。サービス時間は9時から20時。土日祝日は10時から17時。
駅という立地条件から、通行者から個人情報を覗き見されるのでは……という心配も不要。普通預金口座の開設やキャッシュカードの発行は、パーソナルな環境を整えた「シティ ワークベンチ」で行える。周囲を外部から見えないガラスで覆い、さらに覗き見防止のプライバシーフィルムが画面に貼られ、横からも見えないように配慮されている。ワークベンチではこのほか、テレビ電話を装備し、銀行スタッフのサポートを受けながら通常の銀行取引や外貨預金取引を行うこともできる。
また、同出張所は印刷物を置かない「エコ支店」を目指しており、シティバンク銀行のパンフレットも「シティサービス ブラウザ」で確認できる。「シティサービス ブラウザ」では商品・サービス情報をはじめ、シティバンク銀行の支店・ATMコーナーの所在地、為替レート、シティバンクのアナリストレポートなど、利用者が必要な情報を指先ひとつで、自分のペースでチェックできるところもうれしい。
もちろん、ATMサービスもある。2台設置されている「シティ 360ステーション」では1年中、4時45分から24時までATMサービスやテレビ電話によるサポートが受けられ、海外からの旅行客にとっても利便性が高い。たとえば、キャッシュカードを即日発行し、ATMでシティバンクのキャッシュカードに現金を入金し、そのまま海外に渡航して現地通貨で引き出す―といった使い方もできる。「シティ 360ステーション」では、「シティサービス ブラウザ」を上部に備え、ATMや支店・出張所の所在地情報などもあわせてチェックできる。
さらに、天気予報や為替レートなど海外旅行者にも役立つ情報を提供する「シティ インタラクティブ メディアウォール」が設置。銀行のサービスでありながら、海外旅行に役立つ情報収集のためにちょっと立ち寄れる気軽さがもうひとつの特長となっている。
11日には同出張所の開設式が行われ、シティバンク銀行 代表取締役社長兼CEOのダレン・バックリー氏、同取締役執行役員個人金融部門長のデニス・ハッセー氏、同浜松町出張所長の坂口英機氏、東京モノレール 代表取締役社長の中村弘之氏が出席し、テープカットが行われた。
開設式の挨拶で、バックリー氏は「顧客が必要とする場所・場面でサービスを提供するという理念に沿い、浜松町出張所はシティバンク銀行の顧客の多忙なライフスタイルに合わせて、銀行サービスに対する常に変わり続けるニーズに応えて参ります」と話した。顧客のTPOに合わせたサービスはこれまでの銀行とは一線を画する。羽田空港を利用する際はシティバンク銀行の浜松町出張所で、筆者も驚きの最先端技術を体感してみてほしい。