日立コンシューマエレクトロニクスは18日、反射式超短投射液晶プロジェクター「CP-A300NJ」「CP-AW250NJ」を発表した。発売は5月10日。

CP-A300NはXGAモデルで、CP-AW250NJはWXGAモデル。液晶パネルは、P-siタイプで、いずれも3LCD方式を採用する(CP-A300Nは0.63型/CP-AW250は0.59型)。明るさは、CP-A300Nが3,000ルーメンで、CP-AW250NJは2,500ルーメン。映像入力端子は、HDMI×1/D-sub15ピンミニ×2/コンポジット×1/S端子×1を装備する。

超短投射が可能な反射式のプロジェクター「CP-AW250NJ」

CP-A300N/AW250NJは、自由曲面レンズ・ミラーを使用した反射式のプロジェクター。写真の「HITACHI」のロゴが書かれている部分がミラーとなっており、ノートPCのディスプレイのように、この部分を開いて使用する。80インチのスクリーンの場合、ミラーからスクリーンまでは約54cm、本体先端からスクリーンまでは、CP-A300Nが23cmでCP-AW250NJが26cmの距離で投射可能だ(一般的な液晶プロジェクターが本体先端にレンズを持ち、そこから投射するのに対して、同社の反射型液晶プロジェクターでは、本体の後端に近い部分から投射するスタイルになる)。プロジェクターをスクリーンの近くに設置できるため、プレゼンテーションの際に発言者の眩しさを抑えることが可能。また、マイク端子と出力10Wのアンプ、スピーカーを内蔵したなど、プレゼンテーション時の使い勝手も向上している。

CP-A300N/AW250NJでは、従来のCP-A100Jに比べて、容積で約1/2、質量で約3割減という、大幅に小型軽量化を果たしており、ミラー反射式の短投射液晶プロジェクターとしては世界最小/最軽量となった(本体サイズ345(W)×85(H)×303(D)、質量は約3.8kg)。

なお、両製品は、昨年、既に海外市場に投入されており、2月に行われた「ISE 2011」では、CP-AW250NJの海外版をベースとしたインタラクティブ機能付きモデルも発表されている。