シマンテックは、同社の総合セキュリティソフト「ノートン インターネット セキュリティ 2012」およびアンチウイルスソフト「ノートン アンチウイルス 2012」のパブリックベータ版を公開した。同社Webサイトからダウンロードできる。対応OSは、Windows XP(SP2) / Vista(32/64ビット) / 7(32/64ビット)。ベータ版は、試用目的で公開されており、同社では使用感などを書き込めるフォーラムを設置している。なお、ベータ版を試したユーザーは提供終了時に製品版を特別割引価格で購入することが可能になる。

「ノートン 2012」パブリックベータ版では、2011と比較するとコンパクトに機能や情報が配置されているほか、インストール時間、スキャン時間やメモリ使用量など、PCパフォーマンス面での強化も図られており、同社エンジニアリング担当バイス プレジデントのイェンス メガーズ (Jens Meggers)氏は「毎年実証してきたように、シマンテックは、コンピュータの処理速度を低下させることなく、可能な限り最強の保護を提供し、ユーザーをサイバー犯罪から防御することに全力を投じています。ノートン 2012 のリリースでは、引き続き保護とパフォーマンスの両方の水準を高めることを目指しました。」というコメントを発表している。

ベータ版には同社のレピュテーションベースのセキュリティ技術である「インサイト 3.0」を搭載しており、世界中のシマンテックユーザーからの協力によるパターンを用いて、インストールされているソフトウェアの評価を行ってくれる。ソフトウェアの信頼度をアンテナのようなアイコンで指標的に示されており、ユーザーは視覚的に判断材料として用いることが可能になる。ベータ版では、インストールする前に安全性や安定性を評価する機能なども新搭載されている。インストール後は、アプリケーションの"振る舞い"を常時チェックしてくれる技術「SONAR」を用いて安全性を担保する。

また、ベータ版ではWebサイトに入力する個人情報やパスワードを一括管理することで、セキュリティ機能を高める「ノートン ID セーフ機能」のクラウド対応、セキュリティアップデートなどで使用する回線帯域幅を調整できる帯域制限調整機能なども搭載される。

「ノートン インターネット セキュリティ 2012」パブリックベータ版メイン画面(同社Webサイトより)

アプリケーションの評価指標「ノートンインサイト」