こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。
今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!
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ニコニコ動画でトップクラスの人気を誇るジャンルといえば、なんといっても「ボーカロイド」。初音ミクがブレイクした2007年から現在に至るまで、そのブームは収束することなく右肩上がりで続いています。
今回はそんなボーカロイド関連の動画の中から、とくに「PVとしての完成度が高い作品」をピックアップしてご紹介していくことにしましょう。
まずは、現在のニコニコ動画がどこまで進化しているのかということがよくわかるこちらの動画から。
「Caz」による巡音ルカの楽曲「Corruption Garden」に、3DCGクリエイターの「IKEDA」がPVを付けた作品。ニコニコ用語でいうところの「プロの犯行」であり、現在のニコニコ動画における最高峰の映像作品であることは間違いありません。楽曲からイメージされた独自の世界観、細部まで作り込まれた背景、表情豊かなキャラクター、どれをとっても思わずため息が出るクオリティーの高さがあり、必見です。
以前にも本連載で紹介した伝説のFlash職人「ポエ山」が、「DECO*27」が製作したボカロ曲「むかしむかしのきょうのぼく」にFlashによるオリジナルアニメをつけたPV作品。監督は「四次元P」で、コミカルながらもどこかホロッとさせられるストーリーは歌詞にぴたりとマッチ。日々の生活に疲れた方にぜひご覧いただきたい珠玉の癒しムービーとなっています。
ニコニコ動画で多数のヒット動画を持つボカロPの「ハチ」による本作は、楽曲の良さはもちろん、その異国情緒あふれる独特のPVが話題になり大ブレイク。このままアニメ化されてもおかしくないほどの高レベルな映像美をお楽しみください。多くを語らない映像は、何度も見たり視聴者コメントを読むことでまた新たな発見があるかも?
アニメPVといえばこちらも忘れてはいけません。「ゆうゆP」による「深海少女」は、イラストを「はるよ」が手がけ、「マクー」がムービーを製作するという豪華制作陣による共同作業で完成した逸品。海中を表現したPVの美しさはもちろんのこと、"コメント職人"と呼ばれる視聴者による魚や泡などを表現したコメント技にも注目したいところです。
「とくP」による疾走感あふれる楽曲「ARiA」に、イラストを手がけた「refeia」を始めとする多数のスタッフが加わって作り上げた見事なPV動画。ニコニコ大会議などでそのままPVが使用されたことからも完成度の高さはわかるというものです。とくにサビのスピード感と、背景の美しさは必見です。
ちょっと毛色の変わった作品もご紹介。200万再生を超える驚異的な人気を誇る「ささくれP」による楽曲で、ドット絵で丁寧に表現された世界観が、ポップなメロディーと優しい歌詞をさらに引き立てています。音色もどこか昔のゲームを彷彿とさせるものが使われており、ファミコン世代には色々とツボにハマる作品です。
まだボカロ曲にPVが付く方が珍しかった2007年、初音ミク黎明期の名曲「ハジメテノオト」に3DでPVを付け話題になった作品がこちら。ボカロPVはどうしても最近の物をご紹介することが多くなってしまうのですが、その歴史を辿ったとき、絶対に外すことのできない作品と言えるでしょう。今見てもまったく見劣りしないクオリティの高さはさすがの一言。ボカロPVの原点とも言える傑作をご堪能ください。
最後は巡音ルカ最大のヒット曲「ダブルラリアット」の歌詞を独自解釈して作られたPVをご紹介。アスキーアートの一つである「チャーハンつくるよ!」を元ネタにしたストーリーは、歌詞とぴたりと合って涙なしには見えないまさかの感動作に仕上がっています。3分30秒で繰り広げられる夢と挫折の物語に、誰しも共感を覚えることでしょう。
以上、まだまだ紹介したい動画はたくさんあるのですが、とくにお気に入りのものばかりをチョイスしてみました。今や楽曲だけでなく映像作品としても十分に通用するようになったボーカロイドPV。作曲家と映像作家のコラボレーションの場として、今後も進化し続けてほしいですね。