29日公開の映画『豆富小僧』の完成披露試写会が14日、東京・有楽町の丸の内ピカデリー3で行われ、深田恭子、武田鉄矢、小池徹平、平野綾、はるな愛、檀れい、松平健らが出席した。

映画『豆富小僧』の完成披露試写会に出席した深田恭子 拡大画像を見る

京極夏彦原作の小説『豆富小僧双六道中ふりだし』(角川文庫刊)を、日本初の3Dアニメーションとして映画化。盆に載せた豆腐を持つだけが取り柄の妖怪・豆富小僧の、江戸時代からタイムスリップした現代の日本での冒険を描く。

主人公の豆富小僧の声を担当した深田は「豆富ちゃんは本当に可愛くて、私にとっては物凄く愛しい存在なんです」と気に入ったようで、声優初挑戦の檀は「まだまだダメなところもありましたけど楽しく撮影できました」と振り返り、「今このような時期で皆さんに不安があると思いますが、この時間だけは楽しんで『豆富小僧』に癒されて欲しいと思います」とアピールした。

また、被災地でもある福島県いわき市を訪れて炊き出しを行ったはるな愛は「まだまだ現地は物がない状態でした。東京は物が溢れて凄く便利だけど、会話や譲り合いがなくて被災地と温度差を感じましたね」と真剣な表情を。コンサートツアーなどで被災地を訪れ、救済活動をしている武田鉄矢はお馴染みの金八先生になりきって「政治家の言葉に私たちは疲れました。テレビで流れている科学の言葉は意味がわかりません。私たちが今一番必要なのは、ファンタジーな言葉。おとぎ話から溢れて来る前向きな言葉が苦しい時に人を最も励ますのではないかと思います」と訪れた人々に独自の言葉で説いていた。

左から河原真明監督、杉井ギサブロー総監督、平野綾、小池徹平、深田恭子、武田鉄矢、檀れい、松平健、はるな愛、京極夏彦

映画『豆富小僧』は、4月29日より丸の内ピカデリーほかで全国公開。