刷新されたハンゲームのロゴデザイン

NHN Japanは14日、都内においてカンファレンス「HANGAME SMART DAY 2011」を開催した。同カンファレンスでは、同社が提供する「ハンゲーム」のロゴ刷新や、スマートフォン事業の取り組み強化などが発表された。

カンファレンスの冒頭で登壇したのは、同社 代表取締役社長の森川亮氏。森川氏は、今後の10年がスマートフォンの時代になると確信していると述べ、スマートフォンでNo.1になるのが、モバイルでNo.1となることだとした上で、ハンゲームのスマートフォン事業を強化することを表明した。また、オンラインゲームや携帯ゲームで培ったノウハウを全てスマートフォンに活かすと語った。

NHN Japan 代表取締役社長 森川亮氏が登壇

「今後10年はスマートフォンの時代になる」と森川氏

森川氏は、2011年12月末までに400万人のユニークユーザーを目指すと述べ、その数字がスマートフォン・ユーザーの4分の1を表わすとして、スマートフォン分野でのNo.1になると説明した。そして、「スマートフォンなら、ハンゲーム」と言われるようにしたいと語った。

スマートフォン向けタイトルを充実させる方針

次に森川氏は、ハンゲームのロゴ刷新について説明。ロゴのモチーフとなっている「,」(カンマ)は、"ちょっとした休息"や"ひと休み"を意味し、そのような時間に素晴らしいエンターテインメントを届けると解説。また、ロゴカラーのオレンジ色は、"情熱・エネルギー・温もり"を表現しているとした。なお、新しいロゴは、韓国のNHN Corporationが提供しているハンゲームと共通のものとなる。

続いて、森川氏がスマートフォン向けの定番ゲーム群として、ハンゲームの「TEIBAN GAME」の説明を行った。TEIBAN GAMEの魅力として、簡単で分かりやすいことや、時代や流行に影響されず愛されること、ちょっと息抜きできたり、みんなで遊べることの3つを挙げた。その上で、定番ゲームなら全部あると言えるようなラインナップの充実と、スマートフォンならではのデザインやインタフェース、会員登録不要という3点にこだわっていくとした。そして、2011年夏までに、iPhone、Androidともに約70タイトルをリリースすると述べた。

定番のゲーム「TEIBAN GAME」は今夏までに約70タイトルをリリースする予定

続いて、ハンゲームのスマートフォン向け新サービス「リアゲー」の紹介が行われた。リアゲーは、ゲームに勝つと実際に車やクーポンが貰えるといった、ゲームとリアルが一体となったコンセプトのゲーム。

「リアゲー」を紹介する、NHN Japan 金田氏、博報堂DYメディアパートナーズ 須之内氏、クエイク 加藤氏、日本テレビ 毛利氏(左から)

チームで毎朝起こし合って、他のチームと対抗する「早朝シーソー」、乗換案内を駆使して怪獣を倒し、平和を守るという「乗換戦記バトステ Z」、自宅など自分の好きな場所でアイドルとバーチャル撮影会ができる「ドル撮!!」、ジャンケントーナメントを勝ち抜いて豪華賞品を獲得する「JANPON (ジャンポン)」が紹介され、制作関係者らがゲームの注目ポイントを解説した。

目覚ましゲームアプリ「早朝シーソー」

ジョルダン協力によるゲームアプリ「乗換戦記バトステ Z」

「日テレジェニック 2011」とのコラボも決定している「ドル撮!!」

ジャンケンに勝ち抜いて賞品をゲットする「JANPON (ジャンポン)」

次に、NHN Corporationのハンゲーム代表、ジョン・ウク氏が登壇。ジョン氏は、NHNがスマートフォン分野に3年間で100億円の投資をすることを表明。日本のスマートフォンでNo.1を目指すとした上で、日本で成功するには、良いゲームを投入することが大事だと述べた。

NHN Corporation ハンゲーム代表 ジョン・ウク氏が登壇

ゲーム開発会社「ORANGE CREW」を設立したことを説明

さらにジョン氏は、20億円を出資してスマートフォン専門のゲーム開発会社「ORANGE CREW」を設立したことを説明。NHNとビジョンを共有しながらも、自律した組織として新しいアイデアを生み出していくと述べた。さらに、現在80人であるORANGE CREWのスタッフを2012年12月には250人までに拡大し、年間40タイトル以上を開発する会社を目指すと語った。そのほか、NHN Japanの日本国内のパートナーとしてドリコムの執行役員 廣瀬敏正氏が、海外のパートナーとして韓国podotree社の代表取締役社長 イ・ジンス氏が登壇し、それぞれが提供するゲームのプレゼンテーションを行った。

「HANGAME SMART DAY 2011」の登壇者たち