先月末に米Intelが発表した新世代SSD「Intel SSD 320 Series」だが、本日より、ようやく日本国内でも販売が開始されることとなった。25nmプロセスで製造されるMLC NANDの採用と、大容量モデルの追加などが特徴で、従来のメインストリーム向け「Intel X25-M Series」の後継となる製品シリーズだ。今回は、Intel SSD 320の300GBモデルを入手できたので、過去の主要なIntel純正SSDとのパフォーマンス比較を行ってみたい。
まずはIntel SSD 320のラインナップと仕様を確認しておきたい。2.5インチ版のラインナップは40GB (1000個ユニット単価89ドル)/ 80GB (159ドル)/ 120GB (209ドル)/ 160GB (289ドル)/ 300GB (529ドル)/ 600GB (1069ドル)の6モデル。今回は省くが、ほかに1.8インチ版のラインナップとして80GB/ 160GB/ 300GBの3モデルも存在する。
対応インターフェイスはSATA II 3Gb/s。カタログスペックによる600GBモデルの速度性能は、ランダムIOPSがリード最大39,500IOPS、ライト最大23,000IOPS。シーケンシャルの読み込みが最大270MB/s、同書き込みが同220MB/sというもの。主なところを以下の表にまとめておく。
■Intel Solid-State Drive 320 Seriesの主な仕様 | ||||||
モデル(容量) | 40GB | 80GB | 120GB | 160GB | 300GB | 600GB |
---|---|---|---|---|---|---|
Flash Memory | 25nm MLC NAND | |||||
読込速度(Seq) | 200MB/s | 270MB/s | 270MB/s | 270MB/s | 270MB/s | 270MB/s |
書込速度(Seq) | 45MB/s | 90MB/s | 130MB/s | 165MB/s | 205MB/s | 220MB/s |
読込Random 4KB IOPS | 30,000 | 38,000 | 38,000 | 39,000 | 39,500 | 39,500 |
書込Random 4KB IOPS | 3,700 | 10,000 | 14,000 | 21,000 | 23,000 | 23,000 |
インタフェース | SATA II 3Gb/s |
比較機材として用意したのは、「Intel SSD 510 Series」の120GBモデル(左上)と250GBモデル(右上)、「Intel X25-M Series (G2)」の80GBモデル(左下)と120GBモデル(右下) |
今回のパフォーマンス比較では、従来製品のなかから比較対象として「Intel X25-M Series (G2)」の80GB/120GBモデル、「Intel SSD 510 Series」の120GB/250GBモデルを用意し、ベンチマークテストを実施する。それぞれの製品の仕様は以下の表にまとめておく。
■比較対象Intel SSDの主な仕様 | ||||
モデル(容量) | X25-M(G2) 80GB | X25-M(G2) 120GB | 510 120GB | 510 250GB |
---|---|---|---|---|
Flash Memory | 34nm MLC NAND | |||
読込速度(Seq) | 250MB/s | 250MB/s | 450MB/s | 500MB/s |
書込速度(Seq) | 70MB/s | 70MB/s | 210MB/s | 315MB/s |
読込Random 4KB IOPS | 35,000 | 35,000 | 20,000 | 20,000 |
書込Random 4KB IOPS | 6,600 | 8,600 | 5,000 | 5,000 |
インタフェース | SATA II 3Gb/s | SATA III 6.0Gb/s |
また、今回のテスト環境は以下のとおりだ。
■主なテスト環境 | |
CPU | Intel Core i7-2600K(3.40GHz) |
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M/B | Intel DP67BG(Intel P67 Express) |
Memory | DDR3-1333 CL9 4GB(2GB×2) |
Graphics | NVIDIA GeForce GTX 470 |
Storage | Intel X25-M(G2) 80GB |
OS | Windows 7 Ultimate 64bit |