オンキヨーは、PC向けの高品質なオーディオ製品ブランド「WAVIO」の新モデルとして、PCI Express x1スロット用のサウンドカード「SE-300PCIE」を発表した。独自設計の回路など、高音質を実現する要素をふんだんに盛り込み、発売は4月末日の予定。価格はオープンで、店頭予想価格は34,800円。

「SE-300PCIE」

オンキヨー製のフラッグシップセパレートオーディオ製品で採用されている動的ノイズ超低減回路「DIDRC」を、アナログオーディオ回路やヘッドホン回路に搭載。ヘッドホン回路では一般的なオペアンプを使用せず、フルディスクリート部品による「DIDRCアンプ回路」を構成している。

本体に設けた絶縁型高レギュレーションで専用の電源を生成したり、2ch専用となるD/Aコンバーターにバーブラウン製DAC「PCM1798」を左右独立で2個搭載するなど、高音質にとことんこだわった設計。

銅シールド/磁気シールドを取り外した基盤の全景。オリジナルの回路や部品が多く使われている

また、本体のアナログ回路部分は銅シールドで覆い、デジタル回路や電源部分などは磁性シールドでカバー。2chアナログ出力回路に「銅バスプレート」を設けることで、グランド電位の安定化も図っている。

オーディオプロセッサには、Creative製「20K2 X-Fi PCI Express」を採用。ゲーム用オーディオ「EAX ADVANCED HD 5.0」のサウンドエフェクトに対応している。加えて、サウンド制作現場などで利用されている「ASIO 2.0」もサポート。

本体カードと拡張カードで構成され、拡張カードは7.1ch出力用スロットになっている。出力インタフェースは、2chアナログ出力(ステレオRCA)、デジタル光出力、デジタル同軸出力、ヘッドホン出力、フロントL/R出力、センター/サブウーファー出力、サラウンドL/R出力、サラウンドバックL/R出力。入力インタフェースは、アナログ入力、マイク入力、デジタル光入力。

デジタル入力サンプリング周波数は44.1kHz/48kHz/96kHz、デジタル出力サンプリング周波数は32kHz/44.1kHz/48kHz/96kHz。高精細サウンドの「24bit/192kHz」にも対応している(デジタル光入出力とデジタル同軸出力は「24bit/96kHz」までの対応)。

接続インタフェースはPCI Express x1、本体サイズ/重量はW25×D181×H126.5mm/300g(拡張カードはW21.5×D43.5×H126.5mm/36g)。対応OSはWindows Vista(SP1以降)/7。