1884年、時計師クリスチャン・リュフリィ・フルーリーがスイス・ビエンヌのジュラ山麓の地に設立したエドックス。「BASELWORLD 2011」では、古代ギリシャ語で「時間」を意味する同ブランドから、「クラスワン クロノオフショア オートマチック」などの注目作が発表された。

海のF1とも言われる、クラスワン パワーボートレースのオフィシャルタイムキーパーであるエドックスが手がける「CLASS-1」シリーズの新作が、クラスワン クロノオフショア オートマチック。セラミックベゼルを採用し、文字盤上では"CLASS-1"を象徴的に示す、アルマイト加工で赤く色づけたインデックスの「1」が存在感を放つ。また、500m防水性能、オートエスケープバルブを備えるほか、ケースバックにはパワーボートのプロペラのデザインを採用している。発売は8月を予定しており、価格は34万6,500円。ケース径は45mm。

「クラスワン クロノオフショア オートマチック」。エドックスは衛星とGPS技術を駆使した新タイム測定器を、クラスワンのエンジニアたちと共同開発している

さらに、エドックスは世界最大規模のマリンスポーツのプロモーション組織であるドバイインターナショナルマリンクラブ(DIMC)との公式計時のパートナーシップを2008年に締結。DIMC所属のスーパーレーシングヨット「Sea Dubai」チームのスポンサーも務め、レーシングヨットをイメージしたコレクション「グランドオーシャン」も発表している。

今回、そのグランドオーシャンがモデルチェンジ。新たに発表されたグランドオーシャン オートマチック クロノグラフでは、ケース径を48mmから45mmに小さくしたほか、新カラーも登場。荒れ狂う海をイメージしたブラックPVDケースを採用しており、風向計からインスピレーションを受けたダイアルデザイン、コンパスをイメージした針のデザインを採り入れている。8月に発売予定で、価格は44万1,000円。

100m防水性能を有し、ラバーストラップを採用した「グランドオーシャン オートマチック クロノグラフ」。砂時計のマークがエドックスの時を超越したシンボルだ

このほか、2009年には、FIA ワールド ラリー チャンピオンシップのオフィシャルタイミングパートナーとなったエドックス。新作「WRC エクストリーム パイロットIII リミテッド エディション」は、WRCのスタート時のシグナルにも用いられているグリーンを随所に採用し、ベルトはラリー仕様のタイヤをイメージしたデザインとするなど、細部にもこだわりの仕掛けが。カーボンダイヤルにシンプルな針を組み合わせ、視認性にも配慮した。

「WRC エクストリーム パイロットIII リミテッド エディション」(クォーツ)。ボタン類は腕につけたときにじゃまにならないよう、左側についている

ケース径は45mmだが、ケースを軽くするためにチタンが採用されているため、見た目に反して軽い仕上がり。限定数は1,000本で、ケース側面には、シリアルナンバーが刻印されるほか、レザー張りの特製ボックスも用意される。発売は8月で、価格は23万7,300円。

「ロイヤル レディー クロノレガッタ スピリット」。日本でのレディースモデル発売は残念ながら未定