日本を除く主要国でiPad 2の販売が開始されている。一方では、引き続き販売が行われていた初代iPadもついに在庫が切れつつあり、完全に世代交代が進みつつあるようだ。この件を報告しているのはElectronistaで、3月31日(米国時間)時点で第1世代iPadのWi-Fi 16GBモデルはApple Online StoreのClearanceやRefurbishedセクションから消滅していると報告するとともに、他のモデルがストア内から消えるのも時間の問題だと予測している。
Appleが優秀な在庫管理システムを持っていることは有名で、新モデルの登場直前に既存モデルの販売が終了するのは比較的よく見られる現象だ。だが一方で、少しだけ残った在庫は「Clearance」のような形で割引き販売が行われ、また開封済みや簡単な修理を行った新古品が「Refurbished」(日本における「整備済製品」)として公式ストアでの販売が行われている。今回、3月11日に米国でiPad 2の販売がスタートした時点で、ストア内のiPad商品ページはすべてiPad 2へと入れ替わったが、一部の在庫は前述のようなスタイルで販売が継続されていた。特に、iPad 2の発売が迫ってから初代iPadを購入したユーザーには100米ドルの返金が実施されるなど、全体にお買い得感が高くなっていたことも大きい。上記の記事で在庫切れが報告されているのはWi-Fi 16GBモデルだけだが、今後も順次低価格モデルを中心にストア内から順次消え、完全消滅となるだろう。
また、Macお宝鑑定団Blogが報じているが、日本のApple StoreではWi-Fi 32GBモデルも在庫切れが確認できる。日本ではまだiPad 2が発売されておらず、発売日も公表されていないため、iPad 2への切り替えとは関係なしに純粋に在庫切れを起こしているものとみられる。初代iPadの生産はすでに終了しているため、Wi-Fi 16GB/32GBモデルを入手するには、iPad 2の登場を待つか、前述の整備済製品を購入するしかなさそうだ。