Googleが顔認識(Face Recognition)ソフトウェアの開発を進めている。カメラや撮影した写真を用意することで、Googleのデータベース内に登録されている顔画像と照合し、名前や連絡先といった個々人のプロファイルを取得できるようになる。米CNNが3月31日(現地時間)に報じている。
これは、CNNが米Googleの画像認識技術開発担当エンジニアリングディレクターHartmut Neven氏への独占インタビューとして報じたもの。それによれば、これは顔画像をキーにして個人情報データベースを検索する技術で、いったんユーザーが顔写真や個人情報へのアクセス許可をGoogleに対して出すことで、検索機能が有効になるという。個人情報には名前のほか、電話番号や電子メールアドレスなどが含まれているようだが、具体的な内容については不明だ。Neven氏は、特に個人情報の扱いについてGoogleが細心の注意を払う必要性を強調しているという。なお、リリース時期についてもコメントしていない。
Googleでは、すでに「Google Goggles」という画像認識アプリをAndroidやiOSデバイス向けにリリースしている。これは、カメラで撮影したテキストやロゴ、ランドマークなどをGoogleサーバに送ることで、それが何であるかを検索できるというものだ。テキストを読ませてOCR的な使い方も可能だ。この技術もまた、Androidアプリなどの形としてリリースされるものとみられ、使い方しだいでは非常に面白いものになる可能性が高い。だがCNNによれば、必ずしもモバイル端末向けのアプリとして提供される技術ではなく、既存のGoogleツール、例えば画像検索などと組み合わせて利用する形態も考えられ、より広い範囲での応用を考えているとGoogleでは説明している。テキスト入力から音声入力、そして画像入力と、検索システムの敷居はより低くなりつつある様子がうかがえる。