東武鉄道、西武鉄道、小田急電鉄など一部の首都圏の私鉄各社は、計画停電や電力不足の影響で終日特別ダイヤでの運転を実施していたが、新年度を迎える本日ないしは週明けの4日から運転区間や本数がほぼ平常通りとなる。これにより運休が続いていた急行列車や他社線との相互直通運転が復活。一部有料特急は本数の削減や運休が継続されるが、通勤・通学がほぼ平常通り行えるようになる。

東武鉄道

東武鉄道は、4月1日より平日は平日ダイヤ、土日休は土日休ダイヤを基本とし、一部列車を削減。これにより東京メトロ有楽町線・副都心線との直通運転が終日再開される。TJライナーは一部を除き、運転再開する。

西武鉄道

西武鉄道はしばらく各駅停車・準急電車のみの運行だったが、4月1日より全線通常ダイヤとなる。これにより、急行列車などの優等列車と東京メトロとの相互直通運転が再開される。ただし、特急レッドアロー号は平日に限り新宿線、池袋線共に運転を見合わせ、土曜・休日に関しては、池袋線は全列車、新宿線は上り小江戸12~16号、26号~、下り9、11号、23号~のみ運転する。秩父鉄道との直通運転は行わない。

京王電鉄

京王電鉄の京王線は、4月4日以降、朝・夕間について、区間を除き概ね通常ダイヤで運行する。井の頭線は朝・夕間については概ね通常ダイヤだが、10時頃~16時頃は概ね5~7分間隔で各駅停車のみの運転となる。

東急電鉄

東急電鉄は、4月4日よりほぼ全線で平日の朝・夕ラッシュ時に関しては通常通り運行する。特急、通勤特急、急行も運行する。日中に関しては通常の8割程度の本数で運行するが、特急、通勤特急、急行も運行。なお、目黒線と東京メトロ南北線・都営三田線、田園都市線と東京メトロ半蔵門線との相互直通運転を行うが、東横線と東京メトロ日比谷線との直通運転は中止となる。

京急電鉄

京急電鉄は、4月4日から平日朝ラッシュ時は平常運転となるが、日中から夕方以降は一部列車の本数を減らして運転される。京急ウィング号は運休。都営浅草線との直通運転は行われる。

小田急電鉄

小田急電鉄は、4月1日からの平日は通常の平日ダイヤを基本とした特別ダイヤとなる。東京メトロ千代田線との直通電車が朝方と夕方以降に実施されることで、ラッシュ時間帯においてはほぼ通常通りの電車本数となる。しかし、日中の多摩急行、特急ロマンスカー、箱根登山鉄道との直通運転は引き続き運転を見合わせる。