個性と視認性を両立するデザイン、シンプルでユニセックスなキャラクター、メカニック製造からアッセンブルまで一貫してスイス国内で行われることによる品質への信頼性、そして25年以上にわたり、スイス国鉄のオフィシャルサプライヤーを務めているというパブリックイメージ。そんなモンディーンのリストウォッチ愛好家は日本にも数多い。

スイスで開催されたBASELWORLD 2011にて、モンディーンが発表した新作は、薄型でファッショナブルな「シンプリィ・エレガント」と、42mmの大型ケースを持つ「ジャイアント」の限定モデル。いずれも5月の発売を予定している。

「シンプリー・エレガント」の男性用「Gents」(ケース径41mm)は3タイプ。写真はSSマット / SSメッシュモデル

「シンプリー・エレガント」の女性用「Ladies」(ケース径36mm)は4タイプ。写真はSSポリッシュ / レッドカーフモデル

「シンプリー・エレガント」は、高級時計業界のひとつの潮流である「薄型化」を強く意識して開発された商品だ。

ケースの直径は41mm(男性用)と36mm(女性用)の2タイプを用意。双方とも厚みはわずか6.2mmで、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げがある。風防はサファイアクリスタル、3気圧防水。手首への装着感を意識してやや角度が付けられたラグには、ミラネーゼ・ブレスレットまたはレザーストラップが装着される。日常のオフィスでも、週末のパーティーでも、違和感なく手首を飾れる守備範囲の広いラグジュアリーさは、モンディーンならではの魅力だ。

ダイヤルカラーはホワイトとブラック、ストラップは、ブラックカーフ、レッドカーフ、SSメッシュの3タイプ。価格は3万2,000~3万3,000円(税抜)。

「ジャイアント」2011年限定モデルは3タイプ。写真は「ジャイアント ブラック」

モンディーン最大の42mmケース径を持つ「ジャイアント」の2011年限定モデルは、アップライトなインデックスと、同社としては意外なカラーがダイヤルに新鮮さを与えている。

黒文字盤にブラックロゴの「ジャイアント ブラック」、シルバー文字盤が新しい「ジャイアント レッドパテント」、白のストラップが目を引く「ジャイアント ホワイト」と、どれも見やすく、かつ洒落たデザイン。モンディーンの時計はスイス国鉄との契約上、許可を得ないとダイヤルの意匠を変えられない。にも関わらず、「ジャイアント」は新しいデザインへの野心的なアプローチに満ちているといえるだろう。ラグを取り去ったすっきりしたケースにも注目。42mmケースとは思えない自然な装着感は特筆ものだ。

価格は3バリエーションとも2万6,000円(税抜)。なお、同商品については受注分のみの限定生産となる。

モンディーンのブース内にあった商談テーブル。かわいい!

ヨーロッパの駅を思わせる時計ディスプレイがモンディーンらしさにあふれている