映画『手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ! 美しく-』の公開を記念して開催される絵画展「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展-手塚治虫と四大巨星-」の記者会見が30日、都内で行われ、片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀が出席した。

会見に出席した片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀(左から) 拡大画像を見る

同展は、石坂浩二、片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀、手塚治虫らが「ブッダ」を描いた作品が、東京タワー・フットタウン3F TOWER GALLERYにて3月31日~4月17日の期間で展示される。

会見に出席した片岡は「ブッダのことをまったく知らなかったので、3カ月間勉強しました。震災で東北の街が壊滅的な打撃を受けた今、ブッダを知ることができて震災を受け止められる心を持つことができたと思います」と語り、工藤は「一人でも多くの人に見てもらいたいですし、自分を見つめ直す時間になってくれれば」と訴えた。また、「絵を見て少しでもホッとする部分もあっていいと思うので、よろしければ私の絵を被災地に贈りたい」と話した。

11日の震災時は、自宅のキッチンにいたという工藤。そのときの状況を「夕食の支度をしていたんです。最初はめまいかなと思ったんですけど、地震とわかったら、子どもを迎えにいかなきゃと外に飛び出してしまいました。その時、かなりバタバタしてしまって無力な自分を痛感しましたね」と振り返っていた。

また、会見では、開催会場で絵画のポスターカードを販売し、その収益を東日本大震災で被災された人々への義援金として寄付することも発表された。アニメ映画『手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ! 美しく-』は、5月28日より全国公開。