米Googleは3月29日(現地時間)、Android Marketで「In-App Billing」が開始されたことを報告した。In-App BIllingとは、アプリ内で追加課金を可能にする仕組み。無料アプリで追加支払いを行うことで高機能な有料版へとアップグレードしたり、ゲーム等での追加アイテムやコースの購入、電子書籍といった追加コンテンツの購入などが、アプリそのものにネイティブ実装されるようになる。
In-App Billingの提供は2月初旬のAndroid 3.0 "Honeycomb"正式発表時に予告されていたもので、先週3月24日にはデベロッパー向けのプレビューサイトが公開されている。発表同日より、In-App Billingに対応したアプリがAndroid Marketで公開されており、開発者は同機能に対応したアプリを正式に配布することが可能になった。Honeycomb発表の際に機能プレビューの紹介されていた「Tap Tap Revenge」をはじめ、すでに対応アプリのいくつかがアプリストア内で確認できる。
今回の最大のポイントはこうした仕組みがAndroid Market謹製の機能として提供されたことで、特に中小アプリデベロッパーにとってはアプリから収益を得る手段が拡大したことにある。ライバルにあたるAppleではIn-App PurchaseやIn-App Subscriptionの名称でこうした仕組みの提供をすでに開始しており、多くの開発者がこの仕組みの活用法を模索し続けている。