今年のWWDCの開催日程が発表されたが、早くも周辺では「今年はMac OS X Lion以外の目玉がないのでは?」といった噂が広がりつつある。例年であればWWDCの時期はiPhone新製品の発表とiOS新版のリリースが行われているが、今回出ている噂ではiOS 5のリリースが秋にずれ込むという予測がある。また、これを受けて「iPhone 5がiOS 5を搭載しないで出荷される」あるいは「そもそもWWDCでiPhone 5は発表されない」といった話も出ており、これまで維持されてきた1年のリリースサイクルが崩れる可能性が指摘されているのだ。
これらの噂に関するまとめはTechCrunchが詳しい。それによれば、リリースまでのロードマップが順調なMac OS X Lionに比べ、iOS 5は従来まで行われていた春のスペシャルイベントでのプレビューが行われておらず、これがWWDCの時期に持ち越される可能性が指摘されている。ただしWWDCで行われるのはiOS 5のプレビューのみで、実際のリリースは秋へと持ち越しになるという。可能性としては、一部で噂に挙がっている「iPad 3」とのセットでの発表になるということが考えられる。この製品はiPad 3という名称で呼ばれているものの、iPad 2の後継製品というよりも「同世代の別系統の製品」だという説がある。iPadではサイズや機能を変更した別系統の製品がiPad 2と前後して開発が進められているという話が出ており、これがiPad 3に相当するものだとされている。
次に問題となるのが「iPhone 5」で、噂を総合すると、少なくともWWDCの時期には「iOS 5を搭載したiPhone 5」は登場しないということになる。だが別の噂によれば、そもそもWWDCでiPhone 5は発表されず、あくまでソフトウェアの発表のみにフォーカスしたイベントになりそうなのだという。ここではMac関連のハードウェアも紹介されず、あくまでMac OS XとiOSの紹介のみが行われるということだ。この情報を考えれば、WWDCのタイミングでiPhone 5が発表、夏に発売といったスケジュールになることはなく、前述のiPad 3やiOS 5のリリースが同時に行われる可能性が高くなる。その場合のリリース時期は不明だが、年末商戦を考慮にいれれば9-10月くらいの時期がデッドラインになるだろう。