スイス・バーゼルにて開催されている「BASELWORLD 2011」で、シチズンは光で発電するエコ・ドライブの仕組みを巧みにウォッチデザインに取り入れた「Eco-Drive RING(エコ・ドライブ リング)」を発表した。

同商品では、ソーラーセルをリング状にしてケース内側面に配置。従来のようにダイアル面に照射された光ではなく、ケース側面の窓から光を取り込み発電するという、常識を覆す画期的なシステムを実現した。これにより、盤面デザインの自由度も向上。発電性能を犠牲にすることなく、12時位置に日付表示、6時位置にムーンフェイズを配置できるようになった。

ケースサイドの採光窓から、新開発のリング状ソーラーセルがちらりとのぞく

インデックスは正面からだとバーインデックスに見え、横からだと立体的なアラビア数字に見えるなど、隠れた部分にもこだわりと遊び心を込めている。

シチズンブースでは、Eco-Driveブランドを強くアピール。今までの製品も一覧展示されている

ケース径は44.4mm、厚みは15.8mm。ケース素材はステンレスで、「デュラテクト」(シチズン独自の硬質化技術により金属硬度を高め、優れた耐摩耗性でキズから時計を守る技術)を採用している。5気圧防水。今秋発売予定となっており、価格は30万円台を見込んでいる。