台湾HTCは3月22日(米国時間)、米オーランドで24日まで開催された「CTIA Wireless 2011」にて、米Sprint向けの最新のスマートフォン「HTC EVO 3D」とタブレット「HTC EVO View 4G」を発表した。SprintのWiMAX 4Gサービスに対応するもので、EVO 3D、EVO View 4Gともに、2011年夏に発売開始予定だ。価格は未定。

HTCは「HTC EVO」としてWiMAX向けのラインナップを展開しており、2製品ともEVOファミリを拡充するものとなる。通信方式は、CDMA2000/EVDO/EVDO rev. A(800/1900MHz)とWiMAXをサポートする。

EVO View 4Gは、2月に発表された「HTC Flyer」に続く同社2機種目のタブレット端末。 Flyerと同じく画面は7インチ(解像度は1024×600ピクセル)で、プロセッサは1.5GHzのSnapdragonを搭載。OSはAndroid 2.3で、タブレット向けに最適化した同社のUI「HTC Sense」も搭載する。このほか、背面に5メガピクセルカメラを、1.3メガピクセルカメラをフロントに搭載する。内部メモリは32GBで、microSDカードスロットを備える。

HTCにとって2機種目となるタブレット「HTC EVO View 4G」

サイズは112.5×195.4×13.2mm、重さは422g

HTC Senseとデジタルペン入力によるユーザビリティが特徴で、Flyerで初公開された「HTC Scribe Technology」をここでも導入、Evernoteと連携してWebページ上にメモを書き込むことができる。本体の発売と同時期に、Scribeデジタルペンを別売りで提供するという。

WiMAXスマートフォンの最新機種EVO 3Dは、3D(3次元)の動画や画像を閲覧したり、撮影できるスマートフォン。4.3インチの3D QHD画面を搭載、3Dメガネなしに3Dコンテンツを利用できる。カメラは720pのHD動画撮影可能な5メガピクセルカメラを2つ搭載、動画チャット用にフロントにも1.3メガピクセルカメラを持つ。

HTCの3Dスマホ「HTC EVO 3D」

デュアルカメラにより3D動画の撮影が可能

OSはAndroid 2.3を採用、独自UIのHTC Senseも搭載する。プロセッサは1.2GHzのSnapdragonでメモリは4GB。HDMI端子を搭載し、DLNAもサポート、TVなど他の端末と接続してコンテンツを再生できる。このほか、携帯端末向けのオンデマンド映画配信サービス「Blockbuster On Demand」を端末にプリロードする。なお同社では、映像以外の3Dスマートフォンの活用例として、不動産業界による物件バーチャルツアー、ナビゲーションなどを挙げている。