"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは主婦の資格取得願望。この不景気が影響してかアラフォー主婦の資格取得熱が高まっているようだ。一体どんな資格に人気が集まっているのだろう。
今回取り上げるのは、学ぶ総合サイトを運営するパセリが行った資格動向調査。今年1月の資料請求者の属性を調査し、リーマンショック前の2008年1月の調査結果と比較している。
資料請求者に占める女性の比率は85%と男性を圧倒。2008年と比較しても10%の増加となった。年代別・職業別に比較すると、35歳以上44歳未満の無職女子の割合が前回調査時の2.25倍に増加。同社では「共働き世帯の増加に伴い、この年代をはじめとする中高年層の主婦が積極的に資格を取得し、就職活動を行っていることが分かる」としている。
主婦に人気の高い資格をカテゴリー別にみると、1位は『医療・介護』。求人数が多く、すぐに仕事に就くための資格としてニーズが高まっており、特に求人数の多いホームヘルパーに人気が集中しているそうだ。2位はネイルなどの『ビューティー』、3位がリンパドレナージュやカウンセラーが人気の『健康・癒やし』だった。
傾向としては、ホームヘルパーのほか、社会福祉士、保育士、登録販売者など即就労できるイメージの強い資格に人気が分散しているとのこと。同社では「主婦の学びニーズは就労の期待値の高い資格に移行しており、よりシビアに"学び"と向き合っていることが分かる」と分析している。