仙台市交通局は24日、東北地方太平洋沖地震によって受けた地下鉄南北線構造物の被害状況について発表した。

構造物の崩落や落下などは確認されなかったとするが、橋脚約50本や橋梁の桁受部6カ所といった部分が一部大きく損傷していることが明らかになったという。また、八乙女駅上屋を支える柱(H型鋼材)を固定しているアンカーボルトが全柱本数46本のうち、破断箇所17本、曲がり破損29本と多数損傷していることが明らかになったとのこと。なお、破断し17本は落下防止の応急処置を実施済みという。

七北田川橋梁(泉中央駅 - 八乙女駅間)

八乙女駅上屋(転落防止の応急処置)

○構造物の復旧に合わせて、並行して軌道補修作業や架線復旧作業を実施するなど工期の短縮を図るとしている。復旧に関する工事期間は、工事着手後概ね2カ月とし、運転再開は5月末の予定。