「グランドプリンスホテル赤坂」外観

東京都は24日、3月31日に営業を終了する「グランドプリンスホテル赤坂(新館)」(東京・千代田)を、原子力発電所の事故により不安感が拡がっている福島県民の一時避難施設として提供すると発表した。

グランドプリンスホテル赤坂(新館)は40階建てで、客室数は全715室、最大収容人数は約1,600人。同ホテル側から東京都に「避難者向けに活用してほしい」との提案があり、施設の解体作業が始まる前の6月30日まで、一時的な避難施設として提供することを決定した。東京都によると、避難者の受け入れ開始は4月9日をめどに調整中とのことで、詳細は来週発表するとしている。

プリンスホテル広報は、「被災者の皆さんに対して、私たちがどんなことができるのかと考え、閉館が決まっているグランドプリンスホテル赤坂を利用していただくことを提案いたしました」と話している。また、提供期間中は、同ホテルグループおよび西武グループ全体から、避難者の支援を行うボランティアを募ることを検討しているという。

グランドプリンスホテル赤坂では、最終営業日となる31日に、チェックアウトの時間にあわせて社員による挨拶および宿泊者の見送りが予定されているという。

「グランドプリンスホテル赤坂」客室