米NVIDIAは24日(現地時間)、GeForce GTX 500シリーズの新たな最上位モデルとして、「GeFerce GTX 590」を発表した。GTX 580等で採用していたFerimi世代の"GF110"コアがベースと考えられるGPUを、1枚のカード上に2基搭載するデュアルGPUカードだ。即日出荷を開始し、米国市場における搭載グラフィックスカードの参考価格は699ドル。

「GeFerce GTX 590」

主な仕様は、コアの製造プロセスルールは40nmで、トランジスタ数は30億個×2。CUDA Core数(SP数)は512基×2、Texture Unit数は64基×2、ROP数は48基×2。コアクロックは607MHz、シェーダクロックは1215MHz。メモリタイプはGDDR5で、動作クロックは853.5MHz(データレート3414MHz)、メモリインタフェース幅は386bitで、メモリ容量は1536MB×2だ。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express (2.0) x16。カード単位の消費電力は最大365Wで、補助電源コネクタは8ピン×2。映像出力端子はDual Link DVI×3、Mini DisplayPort×1。

GTX 580/GTX 570との仕様比較
GPU GeForce GTX 590 GeForce GTX 580 GeForce GTX 570
Direct X/SM DirectX 11/SM5.0 DirectX 11/SM5.0 DirectX 11/SM5.0
製造プロセス 40nm 40nm 40nm
トランジスタ 30億個×2 30億個 30億個
CUDA Core(SP) 512基×2 512基 480基
Texture Unit 64基×2 64基 60基
ROP 48基×2 48基 40基
コアクロック 607.5MHz 772MHz 732MHz
シェーダクロック 1215MHz 1544MHz 1464MHz
メモリタイプ GDDR5 1536MB×2 GDDR5 1536MB GDDR5 1280MB
メモリ接続バス幅 384bit×2 384bit 320bit
メモリクロック 853.5MHz 1002MHz 950MHz
最大消費電力 365W 244W 219W
補助電源コネクタ 8ピン×2 8ピン+6ピン 6ピン×2

GTX 590では、GPU1基あたりで見るとGTX 580と同等の、GF110コアのフルスペックである512基のCUDA Core、それらをまとめたStreaming Multiprocessor×16基、さらにまとめたGraphics Processing Clusters(GPC)×4基という構成をとっている。動作クロックこそ引き下げられているものの、1枚のカードでありながら、GTX 580クラスのGPUをSLI動作させた環境に匹敵する性能が期待できる。

カバーを外したGeFerce GTX 590の基板写真。ちなみにカード長は11インチ