米Adobe Systemsは3月18日(現地時間)、「Flash Player 10.2 for Android」をAndroid Market上で公開している。対応のOSバージョンはv2.2 "Froyo"とv2.3 "Gingerbread"で、さらにタブレットのAndroid 3.0 "Honeycomb"はベータ版としてサポートされる。同Flash PlayerはHoneycombをサポートする初のアップデートであり、先行して出荷されているMotorola XoomなどのHoneycombデバイスでは、同ベータ版をインストールすることで初めてFlashコンテンツの再生が可能になる。
PCプラットフォーム向けFlash Player 10.2は2月初旬にリリースされている。主な強化点はStage Videoによるハードウェアアクセラレーション対応の強化やマルチディスプレイ環境でのフルスクリーン再生など。今回のFlash Player 10.2 for Androidではこれを踏まえたうえで、主にHoneycombなどタブレットプラットフォームを主眼とした機能強化が図られており、オーバーレイ方式ではなく埋め込みプラグインとしてあくまでWebブラウザとの親和性を強化したほか、720pでの動画再生、パフォーマンス向上などが特徴として挙げられる。またOS標準のソフトウェアキーボードとの親和性も向上しているという。ただし、HoneycombプラットフォームへのFlash Player 10.2のインストールを行うには、事前にシステムアップデートでOSバージョンを3.0.1に上げておく必要がある。
今後、3月末から4月にかけて日本でもHoneycomb搭載のタブレット製品が続々と出荷されることになるとみられるが、事前のFlash対応というアピールとは異なり、購入した製品にデフォルトではFlash Playerがインストールされていない可能性がある。その場合はAndroid Marketにアクセスしてベータ版のFlash Playerを手動でインストールする必要がある。各自詳細は製品の説明書を確認されたい。