フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは、革新的な2気筒エンジン「ツインエア(TwinAir)」を搭載した「フィアット 500/500C ツインエア」を3月24日より発売する。価格は215万円から279万円。
今回のモデルに搭載されるエンジンは、875ccの2気筒エンジンながら、インタークーラー付きターボチャージャーを組み合わせることで、効率の高い特性とした。最高出力85ps/5,500rpm、最大トルク14.8kgm/1,900rpmだが、ECOスイッチ使用時には最高出力77ps/5,500rpm、最大トル10.2kgm/2,000rpmとなる。
合わせて信号待ちなどで自動的にエンジンを止め、その後イグニッションスイッチを操作することなくエンジンが再始動するアイドリングストップ機能を搭載することで燃費を向上。燃料消費率は21.8km/L(10・15 モード/500 ツインエア ポップ)と、従来モデル(500 1.4 ポップ)と比較して58%も向上した。CO2排出量は107g/km(同)に抑えている。
このツインエアエンジンは、FPT(フィアット パワートレイン テクノロジーズ)社により開発されたもの。低回転域や過渡域に吸気バルブを早いタイミングで閉めることや、ポンピングロスの低減と燃焼制御の精度向上、吸入行程でのバルブ開閉の緻密な制御などが行なわれているという。また、出力性能が等しい4気筒エンジンに比べ、非常に短く、軽く仕上がっていることも特徴。メタン燃料システムやハイブリッドシステムとの組み合わせにも対応できるように設計されている。