写真はソニー ブラビアHX920シリーズ

JEITAは24日、2月の地上デジタルテレビ放送受信機器国内出荷実績民生用電子機器国内出荷実績を発表した。両資料によると、2月の薄型テレビの出荷実績は162万2千台で、前年同月比で116.6%。累計では6940万3千台となっている。なお、CRTテレビを含めた地上デジタル放送を受信可能なテレビの累計出荷台数は7012万3千台となった(CRTテレビは2008年4月より統計を廃止している)。また、薄型テレビのサイズ別の出荷実績を見てみると、29型以下が66万5千台で前年同月比139.7%、30~36型が56万9千台で前年同月比131.2%となっているが、37型以上は38万8千台で前年同月比80.3%と前年を大きく割り込んでいる。昨年末からの実績を見てみると、10月が前年同月比235.6%、11月が220.8%、12月が134,3%、1月が89.3%となっており、12月を境に、中小型モデルへ需要がシフトしてきていることが伺える。

デジタルレコーダー(同資料でのデジタルレコーダーの定義はデジタルチューナーを内蔵したDVD搭載レコーダー/プレーヤー)は6万台で前年同月比73.7%。デジタルレコーダーの出荷実績は、2007年12月の42万5千台がピークで、それ以降、徐々に低下、2008年3月以降は、前年同月割れが続いている。BDレコーダーは36万7千台で前年同月比137.2%。デジタルレコーダーの統計は、2005年3月に開始しており、今年1月の統計で累計1000万台となっていた。1000万台に達するまでに要した期間は58か月。それに対してBDレコーダーは、2007年10月に統計を開始してから41か月で1000万台を突破したことになる。

また、チューナーは30万6千台で前年同月比286.8%と著しい伸びを見せている。ケーブルテレビ用STBは14万8千台で前年同月比126.6%、地上デジタルチューナー内蔵PCは8万3千台で昨年同月比120.7%。地上デジタル放送の受信機全体での累計は1億784万3千台となった。ビデオ一体型カメラは21万3千台で前年同月比111.5%。BS/CSアンテナは10万5千台で前年同月比126.8%となっている。なお、BS/CSアンテナは、2009年1月より、26か月連続して前年同月を上回っている。

音声機器では、CDプレーヤーが6万5千台で前年同月比115.4%、ICレコーダーが12万台で前年同月比137.3%と前年を上回っているが、それ以外の分野は、ラジオ受信機が10万8千台で前年同月比74.9%、ラジカセCD付きが6万台で前年同月比72.6%、ステレオセットが4万5千台で前年同月比99.3%、アンプが1万1千台で前年同月比79.8%、スピーカーシステムが3万6千台で前年同月比93.4%と前年を下回っている。

カーAVC機器では、カーナビが全体で41万1千台で前年同月比95.6%。タイプ別では、CD/DVD-ROMタイプが2万5千台で前年同月比102.4%、HDDタイプが16万5,000台で前年同月比66.5%、フラッシュメモリータイプが22万2千台で前年同月比140.3%となている。HDDタイプは、昨年9月以降前年同月割れを続けているが、フラッシュメモリータイプは、統計が掲載されるようになった2009年8月以降、19か月連続で前年同月を上回っている。ETC車載ユニットは31万4千台で、前年同月比143.0%、3か月連続して前年同月を上回っている。

なお、出荷金額では、映像機器が前年同月比88.0%、音声機器が74.0%、カーAVC機器が91.8%と、昨年を下回った。