米Amazon.comは3月22日 (現地時間)、Androidアプリストア「Amazon Appstore for Android」の提供を開始した。
Amazon Appstore for Androidでは有料および無料のAndroidアプリが販売・配信されている。利用するには、まずAndroidデバイスにAmazon Appstoreアプリをインストールする。同アプリはAndroid Marketで配信されていないので、Amazonのストアページからテキストメッセージまたは電子メールを使ってAndroidデバイスにAmazon Appstoreアプリへのリンクを送り、Androidデバイスに直接導入する必要がある。
Amazon Appstoreアプリをインストールし、Amazonのアカウントにサインインしたら、Amazon AppstoreにAndroidデバイスが登録される。その後はAmazon.comのAmazon AppstoreまたはAmazon Appstoreアプリから数ステップで簡単にAndroidアプリを入手できるようになる。
Amazon Appstoreアプリ |
Web版のAmazon Appstoreで購入してダウンロードできるアプリがあると、Amazon Appstoreアプリで通知される |
Amazon AppstoreアプリのMy Appsからインストール。アプリのアップデートもMy Appsで管理する |
Amazon Appstoreでは、カスタマーレビューや「この商品を買った人はこんな商品も買っています」など定評のあるAmazonのストア機能を通じて、ユーザーが効率的に必要なAndroidアプリを探し出せる。またTest DriveというWebブラウザ上でAndroidアプリを無料体験できる機能も用意するという。GoogleもAndroid MarketでユーザーがAndroidアプリを見つけるための機能の強化に力を入れているが、商品とカスタマーを結びつけるノウハウではAmazonに一日の長があると言わざるを得ない。
Amazon Appstoreのような有力なAndroidアプリストアが登場したことで、Androidプラットフォームの課題が1つ浮かび上がった。Amazon Appstoreを利用するためにはAndroidデバイスのアプリケーション設定で「Unknown souces (未知のソース)」を許可する必要があるのだ。これによりAndroid Market以外からのプログラムのインストールが可能になるのだが、Unknown soucesを認めたまま使い続けると外部から攻撃を受ける危険性が高まる。セキュリティ上、一般ユーザーに勧められる設定ではない。アクセス制限を維持しながら、Android Market以外のユーザーが認めたアプリストアも信頼できるソースとして登録できるような仕組みが欲しい。