ソニーは、シアターシステム「HT-SS380」「RHT-G10」「HT-CT550W」と、テレビサウンドバー「SA-46SE1」「SA-40SE1」「SA-32SE1」を発表した。発売は、HT-CT550Wとテレビサウンドバーが4月下旬、他は5月下旬。価格はオープンで、市場価格は、RHT-G10が5万円前後、HT-CT550Wが4万円前後、HT-SS380が3万円前後、SA-46SE1が1万5,000円前後、SA-40SE1が1万3,000円前後、SA-32SE1が1万円前後と予想される。

5.1chシステムのHT-SS380

HT-SS380は、5.1chのAVアンプに、フロント/サラウンド/センタースピーカー、サブウーファーを組み合わせた、スタンダードな5.1chシステム。フロント/サラウンドスピーカーは、85(W)×220(H)×96(D)という、設置しやすいコンパクトなサイズ(使用ユニットは55×80mmのコーン型フルレンジ)。センタースピーカーは、315(W)×55(H)×95(D)mmという薄型(使用ユニットは30×60mmコーン型フルレンジ)。サブウーファーは160mmユニットを使用し、サイズは260(W)×265(H)×270(D)mm。アンプは、フルデジタルのS-Masterで、実用最大出力720W(各チャンネル120W)。対応フォーマットは、Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、DTS 96/24、DTS-HD、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audio、DTS-HD Low BitRate、MPEG-2 AAC、リニアPCM(2ch/5.1ch/7.1ch)。BDのロスレスサウンドフォーマットにも対応する。付属のマイクによる測定で、設置位置にあわせたセッティングを自動的に行う、D.C.A.C.(デジタル・シネマ・オート・キャリブレーション)や、映画館の音場を再現する、HD-D.C.S.(HD デジタル・シネマ・サウンド)を登載。自宅の薄型テレビで、映画館に近い臨場感を楽しむことが可能だ。また、テレビの視聴時に、CMの際などの音量の急激な変化を低減する「アドバンスト自動音量調整機能」も採用されている。入出力端子は、Deep Color/x.V.Color/ARC/3D/CECに対応した、3入力/1出力のHDMI、光2/同軸1のデジタル音声入力、1系統のアナログ音声入力を装備する。また、30局のプリセットが可能なFMチューナーも登載する。

「S-Force Proフロントサラウンド3D」を採用するラックスタイルのRHT-G10

ワイヤレス接続タイプのサブウーファーを採用するHT-CT550W

RHT-G10とHT-CT550Wは、フロントサラウンドシステム「S-Force Proフロントサラウンド3D」を採用するシステム。RHT-G10はラックスタイルのシステムで、上段の耐過重が30kg、下段の耐過重が14kgで、40V型~32V型のテレビに対応している。HT-CT550Wはバータイプのフロントスピーカーに、ワイヤレス接続のサブウーファーを組み合わせたシステム。S-Force Proフロントサラウンドは、従来のフロントサラウンドに、奥行き方向への音の広がりと、セリフの定位を強化したもの。実用最大出力は、RHT-G10が200W(フロント75W×2/サブウーファー50W)、HT-CT550Wが300W(フロント100W×2/サブウーファー100W)。アンプはフルデジタルのS-Masterを採用する。対応フォーマットと入出力端子はHT-SS380と同一。アドバンスト自動音量調整機能も採用されている。使用しているスピーカーユニットは、RHT-G10がフロントチャンネルに65mmコーン型×2、サブウーファーに80mmコーン型×2で、HT-CT550Wがフロントチャンネルに50mmコーン型×2、サブウーファーに160mmコーン型。本体サイズは、RHT-G10が1000(W)×450(H)×435(D)。HT-CT550Wは、フロントスピーカーが948.2(W)×75(H)×40(D)mm、サブウーファーが約270(W)×389(H)×280.5(D)mm、レシーバーが270(W)×60(H)×286(D)mm。

また、顔認識機能によるインテリジェント人感センサーを装備したブラビア(HX920/HX820/NX720シリーズ)とHDMIケーブルで接続した場合、視聴者の位置を自動的に認識し、その位置が最適な音声バランスとなるように自動調整を行う「視聴位置自動調整機能連動」も採用されている。なお、HT-CT550Wにのみ、20局のプリセットが可能なFMチューナーが内蔵されている。

アナログ接続タイプだが、3種類のサウンドフィールドを使用可能なテレビサウンドバー

テレビサウンドバーは、テレビの音声出力端子とアナログ接続することで、テレビに内蔵されているスピーカーよりも高音質なサウンドを実現するスピーカー(入力端子はアナログ1系統のみ)。単純なアンプ内蔵スピーカーではなく、スタンダード、ムービー、ゲーム/ボイスの3種類のサウンドフィールドを登載しており、ソースにあわせたサウンドを利用可能だ。また、テレビと連動しての電源オン/オフが可能で(電源のオフは、テレビの電源が切れてから5分後)、テレビ単体の場合と同様の操作性を実現する。使用しているテレビが、ブラビアのHX920/HX820/HX720/NX720/EX720のシリーズの場合、オプションの取り付け金具を利用することで、テレビとの一体設置も可能だ(価格7,770円)。内蔵されているアンプの実用最大出力は40W(20W×2)。使用されているユニットは、SA-46SE1/40SE1が、65mmのコーン型フルレンジユニット×2に同サイズのパッシブラジエーター×2、SA-32SE1が65mmのコーン型フルレンジユニット×2に70×100mmのパッシブラジエータ。本体サイズは、SA-46SE1が1077.6(W)×80(H)×67.7(D)mm、SA-40SE1が942.4(W)×80(H)×67.7(D)mm、SA-32SE1が754.2(W)×80(H)×76.7(D)mm。