"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは「車」。車を所有しない主婦のどれくらいが「車がほしい」と考えているのか? 車を買わない理由は何か?

今回紹介するのは、オリコオートリースが行った「車に関する意識調査」。2月9日~10日、20~49歳の車を所有していない既婚女性500人を対象にインターネット調査した。

「あなたは車を欲しいと思いますか」と聞いたところ「欲しい」と答えたのは49%で約半数となった。ではなぜ車購入に踏み切らないのだろう。理由でもっとも多かったのは「税金、車検、保険などの維持費がかかるから」(63%)。2位は「車の必要性を感じないから」(42%)、3位は「まとまった出費がかかるから」(40%)だった。「その理由が解消されれば車を持ってもいい」という主婦は75%に上っている。

車を選ぶときのポイントでは1位が「価格」(71%)、2位が「燃費」(49%)となっており、出費面を重視する傾向が見られた。3位以下は「運転のしやすさ」(38%)、「安全性」(37%)、「デザイン」(24%)、「機能」(18%)、「乗り心地」(17%)となった。

「車があったら便利だと思うこと」では「大きなもの・重いものの買い物」(77%)、「遠くに行く買い物」(68%)、「旅行」(57%)といった回答が多く、「車がないことで不便なこと」では「天候の悪い日の外出」(43歳)、「たくさんの食料を一回で買いたいとき」(27歳)、「家族が急病のとき」(38歳)といった声が聞かれた。

また、車があることで生活はどう変わるかを聞いたところ、「行動範囲が広がる」とした主婦は79%ともっとも多く、以下「外出の機会が増える」(44%)、「アクティブになれる」(36%)、「時間が短縮できる」(34%)と続いた。「車があったらやってみたいこと」は「家族で旅行やレジャー」(33歳)、「高速に乗っておでかけ」(28%)、「遠くのショッピングセンターに買い物」(45歳)など。

一方、「車を持つ上で、『面倒』になること、『懸念』になること」では、「税金、車検、保険などの維持費」を挙げた人が「面倒になること」で92%、「懸念になること」で85%で両方でトップに。「車の月々の支払いが定額(税金、車検、保険、点検、消耗品の交換含む)であれば車の維持は楽になりますか」と聞いたところ66%が「思う」と答えている。

こうした車購入に伴う煩わしさを解消してくれる方法として今注目されているのが、車両をリーズ会社が購入し、一定期間、月々一定の料金で賃借する「オートリース」というシステムだが、その言葉を認知している主婦は約3割にとどまっていたとのこと。また、サービス内容について正しく認知している人も少なかったという。