経済産業省は、各種家電製品の省エネ対策による効果試算を紹介している。あくまでも、ひとつの目安ではあるものの、今後も続く節電の参考になるものも多いので、その一部を紹介しよう。なお、この効果試算は、様々な仮定をおいた上の試算であり、機器の性能によって削減効果が変わる場合もあると前置きしている。
エアコン(2.2kWエアコン 6畳用の場合)
暖房時、設定温度を1度調整することで、10%の消費電力を削減可能。さらに、フィルターの目詰まりがないと、暖房時の6%の消費電力を削減できる。
パソコン関連
PC不使用時にコンセントを抜くだけで、デスクトップPCで14%、ノートブックPCで24%の省エネとなる。また、低電力機能として、モニタ電源オフをシステムスタンバイやシステム休止にすることで、デスクトップPCで14~15%、ノートブックPCで8~9%削減できる。
PCの電源を常時オンにしている場合、低電力機能をモニタ電源オフからシステムスタンバイやシステム休止にすると70~90%の削減に。不使用時に電源をオフにすると80~90%の省エネになる。
冷蔵庫(400リットルクラスの場合)
冷蔵の強度を「強」から「中」にすることで、平均11%の省エネ効果。また、冷蔵庫内の容量を半分にすれば、いっぱいに詰め込んだ場合より8%の電力削減となる
温水洗浄便座
ふたを閉めることにより、貯湯式で11%、瞬間式で19%の省エネ効果。便座部および加熱部の両設定を中から低にすると、本体タンクにお湯をためる「貯湯式」で14%、使う時だけお湯にする「瞬間式」で12%の消費電力量を削減可能。
また同試算では、待機電力消費にも言及している。家庭の消費電力量のうち約6%が待機電力消費であり、うちガス温水機器など給湯機器に関するものが約30%、テレビやプレーヤーなど映像・音響機器に関するものが約25%を占めるため、使用時のみ電源を入れるようにすると大きな省エネ効果があるという。また、照明も再び点灯するまでの時間がたとえ1分でも、一度消灯する方が省エネとなるという。
これを機に、今までのライフスタイルを見直してみるのもいいのではないだろうか。