ソフトイーサは14日、同社が月額950円の商用サービスとして提供しているシンクライアント型サービス「PacketiX Desktop VPN オンラインサービス」を東日本大震災に伴い無償提供、同社Webサイトからインストーラーをダウンロードできる。

同サービスは会社などのオフィスPCに「Desktop VPN サーバー」を、自宅や避難先などのPCに「Desktop VPN クライアント」をインストールしておくことで、リモートアクセスを実現するシンクライアント型のサービス。画面データを操作する範囲においては、対象のファイルがネットワークを経由して伝送されない。

国内約5,000人の会員に向けて月額950円で提供している商用サービスだが、同社が東日本大震災に伴う交通機関の混雑や通勤、出張などの困難な状況を鑑み、無償で提供することを決定した。ユーザー登録は不要で、当面の間は無償提供される。なお、万一通信が混雑した場合には本サービスの正規契約者が優先される場合がある。

同社は筑波大学発のベンチャー企業として茨城県つくば市に本社を構えており、地震発生から2日間を費やして必要最低限の通信システムやサーバーを復旧させて、今回のサービス提供を可能にしている。

「PacketiX Desktop VPN オンラインサービス」概要(同社Webサイトより)