KDDIは、東京電力の計画停電によるKDDIの通信サービスへの影響について告知した。それによれば、移動体通信サービスはau基地局の障害が発生している地域を除き利用可能、固定通信サービスは電話サービス、インターネットサービス、イントラネットサービス、およびauひかりTVサービスが停止するという。同社は、PBXやビジネスホンの機器について、停電になる前に電源を切り、給電開始後に電源を再投入することを推奨している。
移動体通信サービスについては、au基地局の障害が発生している地域を除き利用可能としているものの、地下街や商業施設・マンション高層階など、もともと電波の入りにくく対策がなされている場所では、つながりにくくなる可能性があるとしている。通話・データ通信量が増え、音声サービスやEZweb・ISNET・電子メールなどのデータ通信サービスが混雑した場合も同様。また、auフェムトセルおよびauレピータは商用電源が必要となるため、停電中は利用出来ない。
固定通信サービスで、停電中利用できなくなるものとして名前が挙げられているのは下記のサービス。
■個人向けサービス
- 電話サービス……auひかり 電話サービス、KDDI-IP電話/050番号サービス、ケーブルプラス電話、メタルプラス電話サービス(※)、ADSL one 電話サービス(※)、マイライン/マイラインプラス(※)
- インターネットサービス……auひかりネットサービス、ADSL one、メタルプラス電話 ダイヤルアップコース、au one net各コース(除ダイヤルアップ)
- その他……auひかりTVサービス
※メタルプラス電話サービス、ADSL one 電話サービス、マイライン/マイラインプラスについては、商用電源を使用しているコードレスホン等の電話機を使用している場合のみ
■法人向けサービス
- 電話サービス……KDDI光ダイレクト、KDDI光ダイレクト over Powererd Ethernet、KDDIメタルプラス(事業者用)、KDDI-IPフォン
- インターネットサービス……KDDIインターネットゲートウェイ、イーサシェアなど
- イントラネットサービス……KDDI Wide Area Virtual Switch、KDDI Powered Ethernet、KDDI Ether-VPNなど
ユーザーへの注意・お願い
同社では、「お客さまへのお願い」として以下のようなことを推奨している。
- 給電再開後に通信が利用出来ない場合は、通信機器の電源のON/OFFおよびコンセントの抜き挿しを試行
- 停電中にバッテリが枯渇して放電状態となると、給電再開後に電源を投入しても装置が再起動しない恐れがあるため、PBX/ビジネスホンは停電になる前に電源を切り、給電開始後に電源を再投入する
- 法人向け電話サービスのE-GWについては、停電になる前に電源を切り、給電開始後に電源を再投入する
- 緊急期間への連絡など、急ぎの場合は、携帯電話や公衆電話を利用する