KARAに少女時代、遡れば『冬のソナタ』のチェ・ジウ。韓国女性と言えば美しいお肌と引き締まったボディを思い出す。「うらやましいわ~」と思いながらもパンパンに凝りまくった体で仕事に励んでいたら、女性編集者からうれしいお誘いが。韓国発の美肌石ケア『ハンケア』を使ったエステが体験できるとか。東京・外苑前にあるサロン『Han salon de visage(ハン・サロン・ド・ヴィサージュ)』を訪ねた。
地下鉄の外苑前の駅のほど近く。青山通りからちょっと入ったところにあるビルの3F。エレベーターを降りると高級感いっぱいの空間が待っていた。お肌のきれいなスタッフが出迎えてくれた。コーン茶を飲みながらまずは、肌の悩みや体質などについてカウンセリング。それから『ハンケア』やトリートメントの内容について説明を受けた。
『ハンケア』に使うのは4種類の天然石(美肌石)。楕円型の薄い石。美しく繊細な形をしている。"美の予感"とでもいうのかしら……見ているだけで気分が高揚してくる。陶器のほか黄土石、ホワイトクリスタルのものもあって、肌質や目的によって使い分けるそうだ。この陶器で肌表面を擦り、手指では届かない深部まで的確にアプローチ。体内にたまった毒素の排泄を促していく。この療法、実は明の時代に生まれたという。600年の時を経て韓国で美容メソッドとして進化、日本では『ハン・サロン・ド・ヴィサージュ』だけの"技"だ。
私が体験したのはボディトリートメント。体内浄化のコースを60分体験させてもらえるとのこと。案内されたのは高級感ある個室。ほぼ全裸(紙パンツははいていたが)になると、自分のたるんだ体が残念でならない気分になる。担当のセラピスト文(むん)さんに、エステはほとんど行っていないこと、出産後お腹の肉が落ちないことなど、次々に"言い訳"してしまった。それでも文さんは笑顔で聞いてくれた。ありがとうございます。
いよいよトリートメントの開始。まずはエッセンシャルオイルで太ももの付け根にある鼠蹊(そけい)部や、鎖骨といったリンパ節を開くマッサージ。ときどき気持ちいい痛みに襲われ「おおっ」と声を上げていると、「こ、これは、かなりのコリですね」と文さん。そういえばカウンセリングのとき、「美肌石で擦るとき、悪いものがたまっていると結構痛みを感じる場合がある」と聞いた。美肌石の登場はこの後だ。大丈夫なのだろうか……。
マッサージが終わるとシート状のもので体をくるまれた。全身を温めて発汗。筋肉が緩んだところでいよいよ美肌石の登場。『ハンケア』がスタートした。石の側面で肌の表面を擦り流し、全身のコリを改善。血行促進効果も高い経絡マッサージだという。
石が肌の表面を擦るたびに、体の中の老廃物がザクザクっと流されていく絵が頭に浮かぶ。思わず「おおっ」という声が出る。「わ、わたし、老廃物多いんでしょうね」と聞いてみると、「すごいです。Aクラスって感じですね」と返ってきた。どうやら私の体の老廃物は"極上"らしい。スタッフの皆さんの気さくで温かい応対もこのサロンの魅力だ。その後も痛みのなかに、いつしか気持ちよさを感じるようになっていった。
やがて60分の体験が終了。体を起こし、改めて高級感あふれる室内を見回した。「平日の昼間に青山でエステ。なんて至福の時間かしら」。そのときふと気付いた。「あれ、肩が軽い」。さらに立ちあがって少し歩いてみた。なんというスッキリ感だろう。体が息を吹き返したような感じなのだ。
部屋を出ると、隣の部屋でフェイシャルトリートメントを受けていた編集者も待っていた。顔がスッキリして、目鼻立ちがいつもよりくっきりしているような……。聞くところによると小顔効果もあるとか。こちらもぜひ試してみたいものだ。
さてさてその後の話。何が一番変わったかといえばやはりお通じ。明らかに「スムーズ」に出ていくようになった。そして体内のいろんなものの巡りがずいぶんよくなった感じも。あぁ『ハンケア』。もう一度あの美肌石で体内の"断捨離"したいものだ……。