アップルは3月10日、iPad向けの「GarageBand」と「iMovie」の販売を開始した。GarageBandはiPad専用アプリで、iOS 4.2以上が必要。iMovieは昨年6月に登場したiOS版iMovieがユニバーサルアプリケーションになったもの。バージョン番号は1.2で、対応機種はiPad 2、iPhone 4、iPod touch (第4世代)。動作要件はiOS 4.2.6以上。iTunes App Storeにて、価格はどちらも600円だ。
米Appleは今月2日に開催した特別イベントで、iOS 4.3およびiPad向けのGarageBandとiMovieのリリース日をiPad 2の米国発売日である3月11日と予告していた。しかし11日の混乱を避けるためか、9日にiOS 4.3ソフトウエアアップデートの提供を開始し、そしてGarageBandとiMovieを予定よりも1日早くリリースした。
iPad用のGarageBandは、初のiOS版のGarageBandだ。マルチタッチジェスチャーを使ってキーボードやドラムをリアルに演奏でき、さらにギターアンプ、オーディオレコーダー、サンプラーなどを使える。演奏支援機能を備えたスマートキーボード、スマートギター、スマートベース、スマートドラムも用意されており、楽器に触ったことがない人でも簡単なタッチジェスチャーだけで整った曲を演奏可能。タッチインストゥルメンツやオーディオ録音、ループなどで作った音源は、最大8トラックをサポートする内蔵ミキサーでオリジナル曲にまとめ上げられる。
完成した曲はEメールでiPadから直接送信できるほか、ファイルに書き出してiTunesライブラリに追加できる。またプロジェクトをMacに送って、MacのGarageBandでさらに手を加えることも可能だ。
iMovieバージョン1.2は、短時間でビデオクリップを仕上げられる機能に磨きがかけられた。編集プロジェクトを演出するテーマにNeon、Simple、CNN iReportの3つが追加され、選択肢が合計8つに広がった。オーディオ機能が強化されており、タイムラインにオーディオを直接録音できるほか、テーマ用の8つのサウンドトラックや50以上のサウンドエフェクトを使えるマルチトラックオーディオ編集機能で、簡単に効果的な効果音を加えられる。
iPadでは、タイムライン内でトランジションをピンチして開くと詳細編集が表示され、編集ポイントを正確に指定した細かな編集を加えることが可能。またオーディオの波形表示をサポートする。