Mozillaは、3月8日(現地時間)にFirefox 4.0 RC1版(リリース候補版)をリリースした。
ようやくテスト段階であるβから前進し、正式版のリリースに近づいたといえよう。今回のRC1では、特に新機能は実装されていない。安定性、互換性などの向上が行われた。リリースノートにも「ある程度安定しており」という記述があることから、かなり完成度は高まったといえる。実際に、β版まではあったフィードバックボタンがなくなり、バージョン表記も「4.0」とだけになった(図2)。
インストール後にデスクトップに配置されるショートカットも「beta」の文字がなくなった。そして気になるのが、アドオンである。公式ブログによれば、70%が対応してきているとのことだ。正式版までには、さらに対応が高まるであろう。
タスクバーにアイコンが常駐
RC1版を使っていてきがつたのだが、Firefox 4.0をインストールすると、タスクバーにFirefox 4.0のアイコンが常駐するようになる(実は、この機能はβ12で実装されていた)。
図3 タスクバーに配置されるFirefox 4.0のアイコン |
IEのように直接Firefox 4.0を起動することもできる。また、アイコンを右クリックすることで、履歴やタスクなどを表示させることもできる(図4)。
図4 右クリックで表示されるメニュー |
Web O'Wonderで新しいWebの世界を体験
Mozillaでは、世界各地のコミュニティが作る最先端のデモを集めたページ、Web O'Wonderを公開した(図5)。
「O'」は「Open」を意味するようだ。RC1版をインストールしたのであれば、ぜひ、閲覧してみたい。そこで、いくつかを紹介しよう。ただし、一部のページでは、WebGLを使用しており、ある程度のグラフィック性能が求められる(ページの表示がうまくいかない場合は、動画を参照してほしい)。まずは、HTML5のデモである(図6)。
マウスをフォーカスするだけで、動画の再生などが行われる。それ以外にもページのあちこちで、動きのある表現が行われる。次は、ビデオである(図7)。
複数の動画を同時に再生し、再生ウィンドウなども変更可能である。Mozillaによれば、新しいデモが毎週追加されていくとのことである。デモ以外にも、クリエーターの制作秘話など、有意義な情報もある。ぜひ、新しいWebの世界を体験してみてほしい。