米Microsoftは9日(現地時間)、「Internet Explorer 9」(以下IE9)正式版のダウンロード提供を米西海岸時間の3月14日午後9時(日本時間: 15日午後1時)に開始すると発表した。同社はテキサス州オースチンで開催されるSXSW(3月11日-20日)で、14日にIE9のローンチイベントを行う。
IE9は、MicrosoftのWeb戦略の新たな基盤になる重要なソフトウエアだ。HTML5やCSS3、SVGといったWeb標準技術に対応し、JavaScriptを高速に実行処理する。一方で、ビデオストリーミングやオンラインゲームのような重いグラフィックタスクの処理にGPUを活用し、Windows 7のピン機能でサイトを固定できるなど、Windows PCとの親和性が強化されているのも特徴だ。
IE9リリース後もMicrosoftは休むことなく、Internet Explorerの強化に乗り出す模様だ。4月12日(米国時間)にMicrosoftのWeb開発者カンファレンス「MIX 11」(4月12日-14日)において、Internet Explorerの開発プロジェクトを率いるDean Hachamovitch氏が基調講演を行う。同社はWindows PhoneにIE9を移植する計画を明らかにしており、同カンファレンスにおいてポストIE9リリースの動きが語られることになりそうだ。