米Appleは3月8日(現地時間)、同社Mac OS Xマシン向けの最新アップデート「iTunes 10.2.1」「Java for Mac OS X 10.6 Update 4」「Java for Mac OS X 10.5 Update 9」の提供を開始した。Mac OS Xでソフトウェアアップデートを実施することで最新アップデートを入手できる。
iTunes 10.2.1は先週提供が開始された「iTunes 10.2」のマイナーアップデートにあたり、前回から引き続きiOS 4.3搭載デバイスとの同期が可能になるほか、iOS 4.3を利用したHome Sharingとの連携強化がうたわれている。だが具体的にAppleでは今回のマイナーバージョンアップでどのような変更を行ったのかは公表しておらず、リリース間隔の短さからバグフィクスや細かい仕様変更が行われているものとみられる。
一方で今回の注目はMac OS X 10.6 "Snow Leopard"と10.5 "Leopard"向けに提供されるJavaアップデートだ。今回のアップデートにより、Java SE 6のランタイムが1.6.0_24 for 64-bit capable Intel-based Macsへと更新され、互換性やセキュリティ、信頼性が向上するという。Appleでは2010年末のJava for Mac OS X 10.6 Update 3の提供に際して、今後はサポートサイクル以外でのJavaアップデートを行わず、Java SE 7等の新仕様のJavaのポーティングを行わないことを明言している。今回、Javaの新アップデートが継続提供されたことで、少なくとも現仕様でのサポートが継続されていることがわかった。だが前出のようにJava SE 7アップデートの提供や、今年リリースが見込まれるMac OS X 10.7 "Lion"に同ランタイムが搭載されるのかについては不明瞭だ。