調査会社の米comScoreが3月7日(現地時間)に発表したデータによれば、米国におけるスマートフォンのプラットフォーム別シェアでGoogleのAndroidが初の首位に躍り出たことがわかった。Androidの1月時点でのシェアは31.2%で、Research In MotionのBlackBerryが30.4%で2位、それにAppleのiOSが24.7%で続く。なお、Androidは今年1月のcomScoreの調査報告でiOSを抜いて2位に躍進している。

comScoreの最新調査結果は同社ページで参照できる。同ページには2010年10月時点とのデータの比較が出ているが、RIMが大きくシェアを減らし、AppleやMicrosoft、Palmといった他のプラットフォームが微増減にとどまるなか、Googleのシェアは7.7%増と大きく躍進している。わずか数カ月で第3位からトップに躍り出たのも、この急激な伸びによるところが大きい。また2010年11月~2011年1月までの期間で購入された携帯電話端末のベンダー別シェア内訳では、トップがSamsungの24.9%、2位がLGの20.8%、それにMotorolaの16.5%、RIMの8.6%、Appleの7.0%と続く。このデータはスマートフォンだけでなく、携帯電話全体の購入者を示しており、結果としてスマートフォンのみを扱うRIMやAppleのシェアが低めに出ている。ベンダー間での順位やシェアは3カ月前のデータと比較してほとんど動いていないが、上位3社がほぼAndroid勢であることを考えれば、その影響力をうかがい知ることができる。

なお、comScoreでは米国での携帯電話の利用動向調査も行っているが、こちらは約7割がSMSなどのテキストメッセージ送受信で、次いで37%がWebブラウジング、35.3%がアプリのダウンロードと、3カ月前の調査と比較して大きく動いていない。まだスマートフォンならではの利用動向の変化はみられないといったところだろう。