3月1日に、AppleのMac App StoreでOpera SoftwareのWebブラウザ「Opera」の配信が始まった。Operaのサイトからダウンロードできるものと同じMac用のOperaブラウザである。ところがダウンロードに「17歳以上」という条件が付けられており、同ストアの審査基準が話題になっている。
iOSのApp Storeでは、iOSプラットフォームの利用体験を損なうアプリの提供が制限されている。iOS版Safariと競合するブラウザがその1つであり、ブラウザに対する制限を理由にMozillaがiOS向けFirefoxの開発から撤退し、OperaもiOS向けOpera Miniの提供開始までしばらく時間がかかった。Mac App Storeにはそのような厳しい制限はなく、SafariのライバルであるフルブラウザOperaの登録が認められた。しかしながらダウンロード条件に年齢制限が加えられた。ブラウザを通じてアダルトコンテンツにアクセスできるからではないか、ペアレンタル機能を備えたソフトウエアだからではないか……と、様々な推測が飛び交っている。だが、本当の理由は不明のままだ。
年齢制限はOperaにとっても予想外だったようだ。3日に同社は「17歳はとても若い。そんな若さで、このようなアプリケーションを使いこなせるだろうか。速すぎる(※"早すぎる"ではない)し、機能も多い。ダウンロード要件は18歳以上にするべきだと思う」というデスクトップ製品担当VPのJan Standal氏のジョークコメントを含むプレスリリースを公開した。