NAMM Show発表の最新サウンドツール国内発表 -プロ・オーディオ・ジャパン

プロ・オーディオ・ジャパンは、2011年1月に米アナハイムで行われたNAMM Show 2011で発表された最新のサウンドツールを一堂に公開する「プロ・オーディオ・ジャパン 2011 新製品発表会」を開催した。

現代のミュージシャンのニーズに合わせて幅広くMIDIキーボードや電子ドラムを取り揃えたALESISをはじめ、近年、iPhone/iPadとMIDIデバイスの融合にも積極的取り組んでいるAKAI Professional、デジタルDJ機器の先端をいくハードウェア/ソフトウェアを中心としながらも、従来のアナログスタイルのDJミキサーなどをリリースし、全方位的にDJをサポートするNumark、さらに今回新たに取扱いが開始された精鋭PA機器ブラントAlto Professionalなど、非常に多彩な新製品がラインナップされた。本レポートでは、本発表会で紹介された最新モデルの中から、クリエイター注目のアイテムをピックアップしてお届けする。

ALESIS

ALESISからは、コンピュータを中心とした音楽制作環境にもマッチする、USB-MIDIキーボードコントローラ「Q25」(3月発売予定)などが登場した。好評を得ている「Q49」の25鍵モデルである本製品。非常にコンパクトで軽量なため持ち運びにも便利だ。標準サイズの鍵盤を搭載し、可搬性と同時に高い演奏性も確保されている。また、Q49に8本のフェーダーや4つのドラムパッド、8個のノブなどを追加し、コントロール性能を向上された「QX49」も同時に発表された。なお、今回の発表会では展示されなかったもののNAMM Show 2011以来注目を集めているiPad対応ドッキングステーション「StudioDock Pro Audio Dock For iPad」は、2011年6月前後にリリースする予定とのこと。その発売が非常に楽しみな製品だ。

AKAI Professional

iPhoneとMIDIコントローラの融合で昨年話題を呼んだ「SYNTHSTATION25」に続く、iPad対応の49鍵フルサイズキーボード「SYNTHSTATION49」(6月発売予定)が、AKAI Professionalから発表。25鍵/49鍵/61鍵/88鍵と豊富なサイズを揃えた同社キーボードコントローラ「MPK」シリーズなどのテクノロジーを投入したMIDIキーボード/ピッチ/モジュレーションホイール、MPCスタイルの9つパッド、各種トランスポートボタンなどにより、CoreMIDIに対応したiPad用アプリをコントロール可能だ。演奏や録音、ライブパフォーマンスなど、ミュージシャンがすべてに集中できる環境を手軽に実現してくれる。

Numark

Numarkでは、デジタル/アナログ両側面からDJをサポートする製品が数多く発表された。DJパフォーマンスには欠かせないアナログDJミキサーのラインナップをバリエーション豊富に拡充すると共に、iPad用DJアプリ「djay for iPad」など、Core MIDIに対応したDJアプリをハードウェアから操作できるDJコントローラ「iDJ Live」(6月発売予定)や、iPhone/iPadの内に収録されたiPodライブラリから楽曲を選ぶだけで簡単にDJミックスなどが作成可能なiOS向けDJアプリ「IDJ APP」なども同時に展示された。また、様々なPC用DJソフトウェアとの併用できる汎用性に優れた小型DJコントローラ「DJ 2 GO」(6月発売予定)は、非常に軽く、コンパクトなボディーに考え抜かれたボタン/ノブレイアウトを実現。DJソフトウェアをマウス操作なしで快適な操作が行えた。完全マッピング済のDJソフトウェア「Virtual DJ LE」があらかじめ同梱されるとのこと。なお、本製品は市場予想価格も6,480円と非常にリーズナブル。これから、コンピュータでDJを始めてみたいといった初心者の方にも最適なモデルとなるだろう。