Mozillaは25日にFirefox 4.0β12をリリースした。今回のリリースでは、
- Flashコンテンツの再生におけるパフォーマンスの向上
- ハードウェアアクセラレーション有効時のプラグイン互換性の改善
- リンクにマウスオーバーした際に、ロケーションバーではなくウィンドウ下部にリンク先URLが表示
といった点が修正されている。これ以外にも、安定性の向上、パフォーマンスの改善が行われた。
予定では、今回のベータリリースが最終となる予定である(13の可能性もあるが)。以降、RC版のリリースとなる予定である。β7からアドオンのAPIなどが固定され、安定性やパフォーマンス、さらにはアドオンの対応などが進められたきた。今回のリリースでは、派手な変更箇所はないもの、正式版のリリースが近いことを実感させられる。詳細なリリースノートはこちらに掲示してある。
リンク先の表示
今回のリリースで、見た目に表れた変更は、リンクにマウスオーバーした際に、ロケーションバーではなくウィンドウ下部にリンク先URLが表示される点である。実際に、β12では図2のように表示される。
これまでは、ロケーションバーに表示されていた(図3)。
筆者の個人的な感想で恐縮であるが、この機能を割と気に入っていたので少し残念である。今回の変更ではどちらかといえば、Firefox 3.*などに近い動作といえよう。このあたりの動作は、多分に好みによるところが大きい。そこで、ちょっと便利なアドオンを1つ紹介しよう。
Status-4-Everアドオン
Status-4-Everアドオンであるが、一言でいえば、Firefox 4.0でステータスバーを復活させるアドオンである。こちらからインストールできる(図4)。
[Firefoxへ追加]をクリックする。おなじみのインストール確認画面となるので、[今すぐインストール]をクリックする(図5)。
インストールを終えた状態が、図6である。
ウィンドウ下部にアドオンバーが表示され、リンク先はもちろん、「完了」や「~に接続しています...」といったメッセージも表示されるようになる。あとはロケーションバーに進捗状況がプログレスバーで表示されるようになる。これらは設定メニューで、変更することができる。
図7 Status-4-Everの設定メニュー |
Firefox 3.xのステータスバーを表示したいと思っているユーザーにはお勧めのアドオンである。これ以外の細かい設定可能な点もありがたい。ただし、β12からロケーションバーにリンク先が表示されなくなったので、Status-4-Everアドオンを使ってもロケーションバーにURLは表示されない。今後、Firefox 4.0の正式版に合わせ変更になる可能性もある(その折には、またきちんと紹介したいと思う)。このように、Firefox 4.0専用のアドオンも登場し始めている。そんなアドオンも使ってみたいものだ。