自動車保険に加入する時、誰しも気になるのが保険料です。「A社、B社、C社と比べてみたけど、あんまり安くならない」……理由は運転する人の年齢が若い、事故で保険を使ったので等級が低い、事故リスクの高いスポーツカーに乗っている……と様々です。見積もりの値段より、もっと保険料を安くしたいなら、保険会社が用意してくれている割引サービスを利用しましょう! 新規で加入する、更新で乗りかえる、いまの保険会社で継続するなど様々なケースで保険料が安くなる可能性があります。
保険料が決まるポイントとは?
インターネットや電話などで見積もりが取れる通販型の自動車保険。自分の好みに補償内容をカスタマイズ出来、それに応じて保険料も変化します。基本的には「充実の補償内容にすれば、それに応じて保険料が高くなる」のですが、標準的な内容であっても保険料が高い人と安い人の差が出てきます。
保険料に差がつく主な理由は加入者の等級の違いです。等級は大きいほど割引率が高く、6等級より小さければ割増となります。事故を起こして保険を使う(ダウン事故)と等級が小さくなるため、翌年の保険料が高くなる仕組みです。もう一つが年齢条件です。これまでは若い世代の負担が大きかったのですが、ドライバーの高齢化にともない、60歳以降のドライバーも保険料が高くなる傾向が強まっています。
では等級が小さかったり、年齢条件に引っかかったりしたら、安くなる可能性が無いかと言えば、そんなことはありません。保険会社独自の割引制度により保険料を抑えることが可能です。
申し込みの仕方で保険料が安くなる
多くの通販型自動車保険は、インターネットでの加入や継続時に割引サービスを設けています。主な通販型各社の割引内容は以下の通りです。
【新規加入時(乗りかえ含む)】
アクサダイレクト 最大5,500円
アメリカンホームダイレクト 約10%
イーデザイン損保 10,000円
ソニー損保 5,000円
三井ダイレクト 最大4,500円
SBI損保 最大6,000円
【継続契約時】
アクサダイレクト 1,000円
アメリカンホームダイレクト 約2%
イーデザイン損保 10,000円
ソニー損保 2,000円
三井ダイレクト 最大3,500円
SBI損保 最大6,000円
これらは割引を採用している保険会社の一部ですが、会社によってかなり差があることがわかります。なお、これらの割引は全ての保険契約者に適用されるわけではなく、会社によって条件が異なるので確認が必要です。
最も重要なのがインターネット割引を適用するためには、見積もりから手続きの完了まで全てをインターネット上で行うことです。例えば、わからないことがあれば電話で問い合わせは可能ですが、そのまま電話で契約の意思表示をしてしまうと割引が適用されなくなるのでご注意を。詳細や割引金額については保険会社のホームページなどで確認できます。
なお、インターネット割引以外にも、「早期契約割引」「早割」などの割引サービスもあります。こちらは満期の45日前、2カ月前など早めに契約することで割引される内容です。割引率では2~5%前後、金額では1000円程度の割引となる会社が多いようです。もちろんインターネット割引との併用も可能なので積極的に利用したい制度です。
契約者や車に関する割引も!
契約の仕方だけでなく、運転する人(契約者)や車両に関する割引もあります。その代表例と言えるのがゴールド免許割引です。とは言え、保険会社によって割引率も条件も様々。適用条件などの詳細は保険会社に確認する必要があります。
【契約者に関する割引】
ゴールド免許割引 3~10%
複数契約割引 10%
長期優良割引 5~10%
【契約車両の割引】
ABS割引 5%
エアバッグ割引 10%
デュアルエアバッグ割引 15%
エコカー割引 3~5%
新車割引 5~10%
盗難防止装置割引 3~5%
以上が主な割引内容になります。割引率は大きいほうが有利になりますが、その割引率が対人賠償に適用されているものか、車両保険に適用されているものか、我々顧客の立場からはすぐにはわかりません。加入時の割引はトータル保険料からの割引なのでわかりやすかったのですが……。そこで、契約者、車両に関する割引率は一定の目安として捉え、トータル保険料で比較するのが良さそうです。
割引を活用してお手頃価格を目指そう!
自動車保険を安くする基本は何年も安全運転を続けて、徐々に保険料が安くなることです。とは言え、等級が小さい、年齢が若い場合、少しでも保険料を安く抑えたいところ。そのようなケースで、これらの割引が有効になってきます。
前述した通り、○○割引と名称が同じでも、保険会社によって割引になる金額はかなり差があります。トータル保険料の確認はもちろん大切ですが、最終的な保険会社選びは割引を加味してこそといえます。割引を利用することで、安く加入できるだけでなく、保険会社の選択肢も広がり、自分に合った保険会社に巡り会える確率が大きくなります。