総務省が25日発表した1月の全国消費者物価指数によると、変動の激しい生鮮食品を除く総合指数(2005年=100)は99.0で、前年同月比で0.2%の下落。23カ月連続の下落だが、下落幅は4カ月連続で縮小した。前月比は0.4%の下落。
総合指数(生鮮食品含む)は99.4。前月比は0.2%減、前年同月比では同水準だった。前年同月比で下落幅が大きかった品目は、薄型テレビ(-26.1%)や電気冷蔵庫(-18.0%)など。たばこは一斉値上げで38.6%の上昇。灯油(+18.4%)やガソリン(+8.2%)などエネルギー関連で上昇が目立った。10大費目では、高校授業料無償化で「教育」が12.9%、家庭用耐久財を含む「家具・家事用品」が3.4%下落。一方、たばこを含む「諸雑費」は6.7%、「光熱・水道」は2.6%上昇している。
先行指標となる東京都区部の2月の消費者物価指数(中旬速報値)は、生鮮食料を除く総合指数が98.2となり、前年同月比は0.4%の下落、前月(1月)比は0.1%の下落となっている。10大費目の前年同月比をみると、「教育」(-6.6%)のほか、「家具・家事用品」(-3.2%)や「住居」(-0.7%)なども下落している。一方、タバコの値上げで「雑費」は5.5%上昇。「被服及び履物」は2.6%、「光熱・水道」と「交通・通信」は0.3%上昇した。