NTTドコモは24日、スマートフォン3機種「MEDIAS N-04C」「Xperia arc SO-01C」「Optimus Pad L-06C」を発表した。3機種の発表会でNTTドコモの山田隆持社長は、4月より開始するSIMロック解除についてコメントした。

今回発表された3機種のスマートフォン。左から女優・朝倉あきさんとXperia arc、山田隆持社長とOptimus Pad、女優・石野真子さんとMEDIAS

NTTドコモでは、4月から販売する機種に関しては原則としてSIMロックフリーとする方針を示している。山田社長は、4月以降の発売端末には、SIMロックを解除する機能を搭載し、店頭で要望したユーザーに対して、手数料を受け取って解除に応じるとしている。その際、ロックを解除することでspモード向けサービスなど、ドコモの独自サービスが利用できなくなることを説明する。

具体的な手順や手数料は今後発表されるが、手数料に関しては「千円札何枚か」(山田社長)という額になるそうだ。今回発表された3機種に関してはいずれも3月中の発売で、SIMロック解除の対象にはならない。これに関して山田社長は、「いいスマートフォンは速くお客様に届けたいから」と説明。「SIMロック解除は利便性向上の観点から。フィーチャーフォンでもスマートフォンでも同じで、SIMロック解除の機能を載せていく」(同)考えだ。

SIMロックを解除したことによって、端末購入代金を割り引く「月々サポート」では、購入月を1カ月目として最大24カ月分の端末代金が割り引かれるが、山田社長は「SIMロックを解除したからといって端末代金は高くならない」と説明。例えば6万円の端末で月々サポートで3万円を割り引く場合、SIMロックを解除しても、契約を解除しなければサポートは継続されるという。

SIMロック解除の需要は「やってみないと分からない」と山田社長。SIMロック解除をしたいかどうかの調査はしているというが、「実態感がないのではないか」と話す。SIMロックを解除をした上でドコモを解約して他社に移行するか、ドコモ契約のまま別の端末に移行するのかどうか、ユーザーの動向も分からない、という認識を示している。