Appleは24日、Mac OS Xの8番目のメジャーリリースとなるMac OS X Lionのデベロッパプレビューをリリースしたことを発表した。同OSは、昨年秋に開催されたMacスペシャルイベントで初めて公開され、2011年夏の一般向け出荷開始が予告されているもの。Mission Control、Launchpad、フルスクリーンアプリケーションなどがその特徴とされている。
このプレビュー版は、Macデベロッパプログラムメンバーに対してMac App Storeを通じて提供される。
今回のプレスリリースにおいては、昨秋のイベントで披露されたMission Control、Launchpad、フルスクリーン表示、Mac App Store以外にも、以下のようなMac OS X Lionの新機能が列挙されている。
- 新バージョンの"Mail"。ワイドスクリーンレイアウトを特徴とし、「会話」表示、強化された検索機能を備える。Microsoft Exchangeにも対応
- Macから別のMacへワイヤレスでファイルを簡単にコピーできる"AirDrop"
- 書類の各バージョンを自動的に保存し、修正履歴を参照したり以前のバージョンに戻したりできる"バージョン"機能
- アプリケーションを最後に使用したときの状態に完全に戻す"再開"
- 作業中の書類を自動的に保存する"オートセーブ"
- 高速に内蔵/外付けドライブを丸ごと暗号化/データ消去ができる新しくなった"File Vault"
- かつてないほど容易なサーバー設定を実現し、iPhone/iPad/iPod touchも管理できる"Mac OS X Lion Server"
同社のワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデントのフィリップ・シラー氏は、プレスリリースにおいて「Lionの新世代の革新的な機能はiPadにインスパイアされてうまれたものです。(中略)そして本日より、フルスクリーン、ジェスチャー、バージョンやオートセーブといったLionの素晴らしい新機能を各自のアプリケーションに組み込む作業をスタートできます」と述べている。